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Ayuちゃん一家の来訪 [Ayuとアンの不登校記録]

5月4日、「さようなら不登校」のAyuちゃんとその家族がアンの家に来ました。
突然こんな日がやってくるとは想像できませんでしたが、それは以下のようなAyuちゃんの御主人からのメールで実現しました。

アン先生
初めまして。
ayuの旦那、K・Nと申します。
突然のメール、大変失礼とは存じますが送らせていただきました。
先日も、LINEにてご心配おかけいたしました。
ブログを拝見させていただきまして、やり取りに気づいた次第です。
先生のおかげで、過去の細かなやり取りや状況を知ることができ、様々な想いを知ることができました。

私達の婚姻後、ご挨拶にも伺えず申し訳ございません。

長男が生まれ、その後に長女が生まれ、なかなか落ち着かず、現在に至ります。
いつかのクリスマス時期に先生に久しぶりに逢い、靴のプレゼントは、すごく嬉しかったそうです。
先生には、感謝の気持ちをどう伝えられるだろうかと、常に考えておりました。

実は、様々な思いが駆け巡る中、先生には是非ともお会いしたいです。 お時間頂戴することはできますでしょうか? 年度初めでお忙しいことは存じておりますが、数分でも構いませんので、
お伺いできればと思います。
何卒、宜しくお願い致します。

Ayuちゃんに会うのは、Ayuちゃんが結婚したと報告を受けた約6年程前でした。
ご主人が靴のプレゼントと書いているのは、その時のことです。

ところで、Ayuちゃんが玄関に現れ、挨拶を交わした途端、「知らなかったんです。今日、先生の家に来ることを」と告げました。 ご主人は、アンの家に来ることについて、Ayuちゃんがどんな反応をするかわからないので、黙っていたと言います。

Ayuちゃんのご主人は49歳で、今年Ayuちゃんは30歳になるので、約20歳年上ということになります。
ご主人は温かい感じのフレンドリーな方で、Ayuちゃんが「さようなら不登校」のブログの存在をご主人に教えていて、それを全部読んでいるということからも、ご主人がいい方だということはわかります。
一般的に、男の人は、女の子や女性の細々とした話は聞きたがらないし、まして文章を読むことなど面倒臭がると思うからです。

ご主人がこれまでのAyuちゃんのことを全て知っていると聞いて、アンも何も隠さず率直に話すことができました。
Ayuちゃんやご主人にも言いましたが、アンが関わった家庭の中でも、Ayuちゃんの家庭は最も大変な家庭でした。
「さよなら不登校」には、書けない事柄が数多くあって、Ayuちゃんの生育環境は恵まれたものではありませんでした。
許される範囲で書くとしたら、記憶が定かではありませんが、Ayuちゃんが小学3,4年生の頃、お母さんがAyuちゃんを長女とする3人の子どもを連れて、お父さんと再婚しました。
Ayuちゃんの家は、お父さんのお父さんが買った家で、その家にお父さんの兄弟3人、つまり4人で住んでいたのですが、そこにAyuちゃんのお母さん、Ayuちゃん、妹2人が加わり、さして広くない家に8人が同居することになったのだと思います。
Ayuちゃんのお母さんにしてみれば肩身も狭かったのだと思いますが、8人分の食事の支度もし、家事を担っていました。
中学2年で不登校になったAyuちゃんの家にアンが家庭教師として行った時には、お母さんは精神に支障をきたし、入退院を繰り返していました。 お父さんと再婚した当初から、その兆候はあったといいます。

お母さんより、継父であるお父さんの方がAyuちゃんのことを心配していて、家庭教師を依頼したのもお父さんでした。
当時、もしもお父さんとお母さんが離婚したら、「私はお父さんの方についていく」とAyuちゃんが言っていたことを覚えています。
お母さんは、Ayuちゃんが小さい頃はやさしかったそうですが、その後はずっと精神状態が不安定で、それは家族にも暗い影を落としていて、お父さんとお母さんの関係も険悪になり、お父さんも決してほめられない問題行動をいくつか起こしたりして、Ayuちゃんにとっても、2人の妹さんにとっても平和とは程遠い家庭だったと思います。

「これまでいろいろあったけど、Ayuちゃんはよく頑張って来たよね」とアンはAyuちゃんを労いましたが、ご主人もそれはよくわかっているようでした。

Ayuちゃんとご主人はよく喧嘩をするそうですが、それでもご主人がAyuちゃんのことを大事に思っていることは伝わってきますし、お互いに言いたいことを言い合える関係だということもわかりました。 そして、Ayuちゃんの子ども、4歳の長男と、3歳の長女が本当に明るくて、伸び伸びと育っていて、それがAyuちゃんがいい家庭を築いていること、幸せであることの証拠だと思いました。 最初は神妙にしていた子どもたちが慣れるにしたがって、「キャッ、キャッ」と言いながら、階段を上り下りしたり、主人と遊んだりしている声を聞きながら、アンも久しぶりにエネルギーをもらって元気が出ました。
私には小さな子どもとの接点はもうありませんが、子どもの笑顔や笑い声は本当にいいものです。

最後にAyuちゃんとのラインのやり取りも書いておきたいと思います。

Ayuちゃんからアンへのライン

昨日は突然の訪問になりましたが、お邪魔させていただきありがとうございました。
当日まで本当に何も聞かされていなかったので、まさかお会いできるとは夢にも思いませんでした。
5,6年ぶりとなりましたが、先生の元気な姿が見られたり、子供たちに会わせる事も叶えられた事、とても嬉しく思います。
写真まで送っていただきありがとうございます。騒がしくやんちゃな子供たちの遊び相手をしてくださったご主人にお礼をお伝えください。

アンからAyuちゃんへのライン

いえ、いえ。
Ayuちゃんと付き合い始めてから15年以上、こうしてAyuちゃんの家族が遊びに来る日が来るなんて、想像もしていませんでした。
それなりに私も年を重ねたわけですが、生徒は私の大切な財産になっていると実感しました。

2人のお子さんがそれぞれ明るいのも、Ayuちゃんはよく喧嘩すると言っていましたが、夫婦が仲のいい証拠です。
自信をもってくださいね。



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さようなら不登校(完)PART2-Ayu ちゃん [Ayuとアンの不登校記録]

夏休み中のある日、4ヶ月ぶりにAyuちゃんに会いました。
Ayuちゃんの家ではなく外で会ったせいもあってか、ちょっと見ただけではAyuちゃんと気づかないほど大人っぽくなっていました。
今回会ったのは、Ayuちゃんに「さようなら不登校」を宣言してもらうためと、アンの家庭教師としての役目に一区切りつけるためでした。

Ayuちゃんはすでに高校2年生の1学期までを学校に通い続けていて、アンの問いにきっぱりと『「さようなら不登校」で大丈夫です』と言い切っていました。
Ayuちゃんの家庭内ではお母さんの病気をはじめ問題は山積みですが、めげずに家事を手伝うなどして頑張っています。
2年になってから受け始めた学校での実習の授業が、将来の仕事に結びつく可能性が出てきたことも明るい兆しです。
Ayuちゃんと2年半近く付き合って、Ayuちゃんの成長を間近に見ながら、「さようなら不登校」の日を迎えることが出来て、アンも感慨無量です。
これで家庭教師としての仕事は終わりですが、これからもAyuちゃんの成長は見守り続けていきたいと思っています。

以下は、Ayuちゃんが「さようなら不登校」(完)に寄せて書いた文章です。

こんにちは。Ayuです。「さようなら不登校」は今回にて、終わります。
中学時代、不登校で半分も通えなかった私に“さようなら”と言う意味です。
今現在、高校生の私は毎日学校へ通えています。だけど、人間関係で悩む事は今だってもちろんあるし、うまくいかない事とかも沢山あります。それでも、信頼できる友達、ぶつかり合える友達、大切な人たちが居てくれて本当に感謝です。

今の自分だからこそ、こういう人達に出会えたのではないかと思っています。
“今の自分”とは、まず学校に通えているという事と、色々抱える事があっても、乗り切ろうとする自分と、不器用だけど自分の想いを素直に言える(打ち明ける)自分です。
中学生だった頃の私なら、考えられない事実です。

アン先生とは、2年以上の付き合いになります。不登校だった頃のほとんどはアン先生に支えられていたと思います。今も支えてもらっている部分は変わらずにあると思います。
“居なきゃ無理”だった存在が“居てくれて感謝”と言う気持ちへ変わっているのも確かです。
PART1のアン先生の「これからもAyuちゃんの事はずっと見守り続けていきたいと思っています」の言葉を胸にちゃんと受け止めて、頑張って行きたいと思います。


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さようなら不登校(完)PART1―アン [Ayuとアンの不登校記録]

アンが初めてAyuちゃんと出会ったのは2008年、2月3日のことでした。
その日は朝から雪が降っていて、埼玉のAyuちゃんの家に向かう途中は、練馬のアンの自宅からおよそ2時間もかかるその遠さにうんざりしてしまい、とても引き受けられる仕事ではないと思いました。
それでもAyuちゃんの家に行ったのは、知人の家庭教師センターからの依頼でAyuちゃんの家の所在が摑みきれていなかったことと、会う以前に一度Ayuちゃんと電話で話をした感触から、Ayuちゃんに好感をもったからでした。

とはいえ、Ayuちゃんとは一期一会になる可能性も十分にあり得ると思っていたアンは、その日だけでもAyuちゃんや、同席したAyuちゃんのお父さんの気持ちを明るくしたり、楽に出来たらとそのことだけを考えていました。
それには、それまでのAyuちゃんとお父さんを認めつつ、いじめにより2年の2学期から不登校になってしまったというAyuちゃんに、その話をうやむやにしないで真摯に向き合うことだと思いました。
そんなアンに対して、Ayuちゃんは自身の不登校についても率直に話してくれて、お父さんも、病気で入退院を繰り返しているお母さんに代わって、Ayuちゃんのためにこれまでやってきたことを、時につらそうな表情も見せながら話してくれました。

Ayuちゃんの指導が始まったのは、受験生の指導が終わってひと息ついた、3月初めのことでした。
「今までの家庭教師とは違う」というAyuちゃんの言葉で決まったようです。
遠さの問題は残っていましたが、アンと出会ったことが、Ayuちゃんの未来を拓く足がかりになると信じて、アンも踏み出すことにしたのです。
以下は、この2年余りの月日を簡単に振り返ったものです。


2008年3月

Ayuちゃんからアンに初めてのメールが届きました。
Ayuちゃんの家に担任の先生が来るという前日のことでした。3年になったら学校に行くことを決心していたAyuちゃんと、事前の話し合いをするために先生が訪ねてくることになっていたのです。
ところが仕事で疲れきっていたお父さんは、そのことに対して後ろ向きで、その態度と物言いに傷つきキレてしまったAyuちゃんが、アンに収まらない気持ちをぶつけてきたのです。
このメールを受け取ったことが、「さようなら不登校」を始めるきっかけになりました。

2008年4月

3年の始業式の日と、その次の週は丸々1週間学校に通えたAyuちゃんでしたが、翌々週からは全く行けなくなってしまいました。
アンは学校に行くことをAyuちゃんに強制することはしませんでしたが、Ayuちゃんから尋ねられれば「行けるなら行ったほうがいいと思うけど」」と答えていました。

2008年5月

連休明けに学校に行くか、行かないかで悩み続けていたAyuちゃんでしたが、結局、5月は1日も学校に行くことが出来ませんでした。体育祭が雨で延び延びになっていて、その練習の輪の中には入っていけないというのがAyuちゃんの言い分でした。
そこで、学校のことはしばらく置いておくことにして、その代わりに家での勉強に力を入れることにしました。数学と英語の1年と2年の抜け落ちている部分をやり、数学については同時進行で3年の教科書も勉強しました。また定着を図るために少量の宿題も出しました。
Ayuちゃんと話すことと、勉強時間の割合は半々位でしたが、勉強の時間になるとビシビシやったので、かなりきつかったと、後になって打ち明けてくれました。

2008年6月

中間テストは受けたいと張り切っていたAyuちゃんでしたが、やはり、学校に行くことは出来ませんでした。
どちらかというとAyuちゃんは明るい性格ですが、ひとたび学校のことを考え出すと、心が千千に乱れ、どうしていいかわからなくなりました。
勉強も、その時の精神状態に作用されがちで、やる気があったり、なかったりしていましたが、それでもアンが立てた計画通りにほぼ進んでいました。少し説明するとすぐに理解出来るので、そのことも幸いしていたと思います。

2008年7月

中学に対しては相変わらず拒否反応が強いAyuちゃんでしたが、この時期になると高校進学への決意を固めていたので、情報を収集するために、7月末には、AyuちゃんとAyuちゃんのお父さん、アンとで「不登校、中退者のための進路相談会」(東京都教育センター主催)に行きました。ここで、チャレンジ高校、定時制高校、通信制サポート校についての説明を受けました。

2008年8月

7月の初めから8月の中旬まで、Ayuちゃんは精力的に受験勉強に取り組んでいました。数学に比べると、英語の遅れが目立っていたのですが、「英文ワーク」(数学研究社)で基本文型を毎日少しずつ自分でやった結果、英語もだいぶわかるようになってきました。

しばらく中学校のことには触れませんでしたが、8月の下旬になって、学校についての作文を書くことを提案しました。この時期は、勉強に対してのやる気がなくなっていたので、ここで自分の気持ちを見つめ直し、再スタートしてほしいと思ったからです。

タイトルは「私と疲れ」で、Ayuちゃんにとって学校がいかに疲れる場所であるかを書きました。
学校に限らず、Ayuちゃんはいつも人の視線が気になって、それが気になりだすと、人からどう思われているのかを勝手に想像して、悪く悪く考えてしまい、それが疲れの原因になるという内容でした。
そういう自分の特性を知っておくことが、外に出て人と付き合う時のポイントになるし、Ayuちゃんだけでなく、若い子にはその傾向が強いということも知っておいた方がいいと思い、例をあげながら時間をかけて話し合いました。
自分が持っている感情は多かれ少なかれ人にもあるということがわかると、友達との関係も意外にスムースに行くものだとアンは考えていたからです。

2008年10月

9月から10月にかけては、Ayuちゃんにとって怒涛の日々でした。
中学校で仲のよかったA子ちゃんが、クラスの中で孤立感を深め、それはAyuちゃんのせいだと、やはり仲のよかったB子ちゃんから聞かされたことが原因でした。
3年生になったら学校に行くことを決めていたAyuちゃんに対して、学校側はAyuちゃんとA子ちゃんを同じクラスにしていたのです。
自分が学校に行かないことで、A子ちゃんにつらい思いをさせていると知ったAyuちゃんは深く傷つき、自分を責め続けました。
この頃になるとアンにも、Ayuちゃんは通っていた中学校そのものに拒否反応があって、どうしても行くことが出来ないのだということがわかってきていました。
そんなに嫌いな学校なら、行かなくていいとアンも思い始めていたのですが、悩みに悩んでいるAyuちゃんを見て、「そんなにA子ちゃんに悪いと思うのなら、学校に行ったらいいんじゃない」と口を滑らしてしまいました。

それからのAyuちゃんのアンに対する反撃は大変なものでした。
先生になんて私の気持ちはわからないと激しい言葉でアンをなじり、背を向けてしまったのです。この時ばかりはどうしたものかとアンも真剣に悩んでしまいました。
学校に行けない自分でも、周囲の人たちに認めてほしいという切実なAyuちゃんの思いを、今更のように感じ、軽薄だったと反省もしました。
一方で、素の自分どころか、むき出しの自分をアンにぶつけられたことは、Ayuちゃんにとっていいことだとも思っていました。

2008年11月

中学校の個別面談、卒業アルバム撮影などを悩みながらスルーしてきたAyuちゃんでしたが、この時期にはもう志望校も決まって、その高校の学校説明会にはアンも一緒に行きました。
アンが手配してAyuちゃんの家に届いた学校案内のパンフレットの中から、Ayuちゃんが気に入って決めた高校です。専門コースのついた全日制の普通科の高校でした。
説明会では個別相談や体験授業にも同席して、個別相談では担当の先生にAyuちゃんのいいところを懸命にアピールしたりもしました。

実はアンがAyuちゃんに合うと思った高校は別にあったのですが、本人の意思を尊重するのが一番なので、志望校に合格するために出来ることは全てやって、合格を勝ち取ってほしいと思っていました。
高校選びについてはAyuちゃんのお父さんからも、Ayuちゃんとアンに任せると言われていたので、家庭教師というよりAyuちゃんの母親に近い心境になっていました。

2008年12月

志望校の願書については時間をかけて、Ayuちゃんとじっくりと取り組もうと思っていたのですが、お父さんが予定していた願書提出日をアンが勘違いしてしまったため、前日になって慌てて、携帯でメールのやり取りをしながら書き上げました。
Ayuちゃんも自分に合った表現や言葉を見つけるために何度も何度も書き直しをしたりして、夕方から始まった願書の作成は、夜中の12時を回った頃にようやく出来上がりました。
Ayuちゃんも大変だったと思いますが、それに付き合ったアンもエネルギーを使い果たし、翌日は疲れてぐったりしてしまうほどでした。
それでも満足のいく願書が仕上がったし、当日の面接さえ上手くいけば、合格は間違いないと思っていました。

ところが、合格発表の当日、Ayuちゃんの元には合格通知が届きませんでした。
大丈夫とは思っていたものの、Ayuちゃんもアンも相当にヒヤヒヤして、ある種の手違いから翌日になってそれが届いた時には本当にほっとしました。

2009年3月

まだまだ人の目が気になって仕方のないAyuちゃんですが、自宅から20分ほどの距離のある駅までアンを迎えに来たり、やせるために(アンから見たらとても太っているようには見えないのですが)ウオーキングをしたり、以前には考えられないほど外に出られるようになってきました。
それでも卒業式に出るか出ないかで悩んだり(結果的には、自分の意思で出席しないことを決めたのですが)、友達関係で葛藤があったり、自分のことが嫌いで嫌いでたまらなくなったり、合格した高校に通うことが出来るかと不安になったり、Ayuちゃんの気持ちは常に波打っていました。
アンと直接に会って話したり、メールであれこれやり取りしている間はいいのですが、しばらくすると再び落ち込んで、勉強に対してのやる気もこれまでで一番ひどい状態になっていました。
それを指摘すると、今まではアンの前で無理をしていたという返事が返ってきました。
それは仕方がないことでした。気持ちの面ではやさしく寄り添うことは出来ても、勉強面では「やる気がないなら、やらなくていいから」ではすまないと思っていたからです。
精神面のサポートと同時に、高校に入ってからも困らない程度の学力をつけておくことが、Ayuちゃんの今後の力になると確信していたので、妥協はしてこなかったからです。

2009年4月

高校に入学する前に、Ayuちゃんにとっては最高に楽しみな一大イベントが待っていました。
大好きな浜崎あゆみのライブにアンと一緒に行くことになっていたからです。それは高校に合格したAyuちゃんへのアンからのプレゼントというより、セカンドファミリーという家庭環境の中で、懸命にまっすぐに生きてきたAyuちゃんへのご褒美という意味が込められていました。
ライブ当日のAyuちゃんは涙が出るほど感動して、アンとしては場違いな感もありましたが、来てよかったと思いました。

2009年8月

高校生になってからも、Ayuちゃんの望みをお父さんが認めてくれたこともあって、アンは1ヶ月に1回程度Ayuちゃんの家に通い続けていました。
入学した高校はAyuちゃんにとって楽しい場所とは決して言えなかったのですが、夏休みまで何とか通い続けることが出来ました。
その間、何かあるとアンに相談メールを送ってきて、アンも相談に乗ったり、アドバイスをしたりしていました。お父さんやお母さんに何でも相談出来るわけではないAyuちゃんにとって、アンはまだまだ必要な存在だったのです。部活をやめる問題、友達関係のぐちゃぐちゃ、クラス内での孤立、学校にいることのつらさや疲労感など、その時々により内容もさまざまでした。
成績については学年でもトップクラスに入っているとのことで、その時ばかりは弾んだメールを送ってきました。

2009年12月

Ayuちゃんの家に行く頻度がかなり空いてきていて、この頃になると、2ヶ月に一度位の割合になっていました。
通っている高校についてと、1年間を振り返って、Ayuちゃんは以下のようなメールをアンに送ってきています。

(初めはこんな学校来なきゃよかった、やめたいとか散々思ったり、友達とけんかしたり、部活のことで悩んだり、色々なことがありすぎて、学校に行っていなかった自分を忘れてしまうくらい、波乱万丈な日々をすごしていた気がします。)

(悲しい事も多かったけど。その分楽しいこともあったし、私にとっては充実した1年だったと思います。浜崎あゆみのライブに行けたことも宝物です。)

2010年4月

Ayuちゃんは高校2年生になりました。
出会った頃は、感情の起伏が激しくてその気持ちを自分でうまく処理出来ずに悩みに悩むことが多かったのですが、最近は、悩むことはいろいろあるにしても、そこに踏み留まったり、これまでなら折れていた自分が持ちこたえられるようになったと、Ayuちゃん自身が自覚してきています。
感情に流されるままにならないで、自分を見つめられるようになったことも、大きな成長だと思いますし、ずいぶん強くなったとも思いました。
まだ先のことかもしれませんが、アルバイトをする意欲も見せています。

先頃受け取ったメールには、「友達関係では落ち着いたり悩んだりの繰り返しです。でも前よりも、自分らしく明るく誰とでも仲良くしているなって自分でも思います」と書いてありました。

以上で、「さようなら不登校」は終りです。
中学の時には、2年近くも学校に行けなかったAyuちゃんが、普通の高校に入学して、いきなり朝から夕方までよく学校に通えるようになったと思います。
それは本当にすごいことで、よく頑張ったと思います。
中学の時から現在に至るまでAyuちゃんはいつも真剣に悩んで、途中からはアンの助けも借りながら、それでも結局は自分で答えを見つけて一つ一つ解決していったように思います。
自分らしく明るくなれたことも、Ayuちゃん自身の力です。それは高校がつらいと感じても、逃げないで自分自身と格闘し、乗り越えてきたからだと思います。
Ayuちゃんが一番多感な時期に、Ayuちゃんと巡り合い、傍にいてその成長を見られたことはアンにとってしあわせなことでした。
また、高校に入ってからも、アンが行くことを認めてくれたお父さんの存在もアンにとってはありがたいことでした。お父さんが口を出さずに全てをアンに任せてくれて、十分な時間を与えてくれたから、Ayuちゃんとここまでやってこられたのだと思います。
お母さんの連れ子であるAyuちゃんにそこまでの愛情を注げるAyuちゃんのお父さんのことを、アンは本当にすごい人だと思っています。お父さんは、アンの娘と同い年でとても若いお父さんです。

今後はAyuちゃんに会う回数もメールも減っていくことが予想されますが、これからもAyuちゃんのことはずっと見守り続けていきたいと思っています。
そして、これからもまっすぐでまじめなAyuちゃんの良さを失わずに、人の目もあまり気にしないようにして、Ayuちゃんらしく生きていってほしいと願っています。
この時期しか味わえない青春も十分に楽しんでほしいとも思っています。

※さようなら不登校」(完)PART2はAyuちゃんが書くことになっています。

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さようなら不登校(83) [Ayuとアンの不登校記録]

前回の「さようなら不登校」から2ヶ月以上が経過しました。
その間1回だけAyuちゃんに会いました。3月27日の土曜日のことでした。
Ayuちゃんは大波や小波に遭いながらも、高校の1年間を何とか乗り切れて、「さようなら不登校」が実現したように見受けられました。
成績表も見せてもらいましたが、5もいくつかあって立派なものだと思いました。

その日は、Ayuちゃんが行くことになっていた「さいたまアリーナ」で開催される浜崎あゆみのライブも近づいていたので、アンの家に届いたチケットをAyuちゃんに渡すことになっていました。
この時点で気になったのは、Ayuちゃんと一緒にライブに行く友達がまだ決まっていないことでした。行きたいという人はいても、チケット代の高さがネックになっているとのことでした。

そのため去年と同じように、アンが一緒にいくことも考えました。けれど、Ayuちゃんにとっては同年代の友達と行ったほうが楽しいに違いないと思いましたし、アンも日曜日に来る生徒を断ったり、忙しい思いをして出かける前に夕食を作ったり、母の世話を家族に頼んだりすることに気乗りがしませんでした。
そこで、一枚分のチケットだけはアンがAyuちゃんにプレゼントすることにし、それをどのように使うかはAyuちゃんに任せることにしました。
アンにとっても少なからぬ出費でしたが、それでAyuちゃんが楽しんでくれれば、「まぁ、いいか」という気持ちでした。

この日は、Ayuちゃんのアルバイトについても話しました。Ayuちゃん自身がまだ頭で考えているだけの段階だったので、実際に動き出すにはまだ時間がかかると思い、「もう少し落ち着いてからでもいいんじゃない」とアドバイスしておきました。
今はとにかく、1年間高校に通い続けられたことだけで十分だと思ったからです。

4月27日(火)  アンからAyuちゃんへのメール

しばらくです。
私の方からは、「さようなら不登校」の“完”が書けたら連絡しようと思っていたんだけど、何やかやと忙しくて未だに書けないでいます。
最初から最後まで読み返すことはやったんだけどね[あせあせ(飛び散る汗)]

今日、メールしたのはAyuちゃんがどうしているのかと気になったからです。
4月4日の浜崎あゆみのライブがどうなったかも聞いていないし、もしかしたら友達との関係で行けなかったのかな、なんて心配もしていました。
近況を教えてください。
先生も「さようなら不登校」を書き終えたら、また連絡します


4月28日  Ayuちゃんからアンへのメール

こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
メール全然してなくてすみませんでした[あせあせ(飛び散る汗)]

あゆのライブは、中学の友達のA子ちゃんと行ってきました。とっても楽しかったし、何よりも素晴らしかったかったのは、去年より席が近いのと、また今年もあゆに会えた事がすごくすごく嬉しくて本当に感動しました[ぴかぴか(新しい)]
[るんるん][るんるん]

もうとにかく満足したので、先生に話すという事が全然頭にもなかったです。
そして何度も言いますが、先生やチケットを申し込んでくれた先生の娘さんにはとても感謝しています。ありがとうございました[黒ハート]

学校生活では、そろそろ専門コースの実習が始まります。下見もしたのですが、すごく不安になりました。私なんかに出来るのか…とか、やって行けるかな…とか色々不安になりすぎて、自信が無くなっちゃいました[あせあせ(飛び散る汗)]
でも頑張ろうと思います。

友達関係では、落ち着いたり、悩んだりの繰り返しです。
でも前よりも、自分らしく明るく誰とでも仲良くしているなって自分でも思います。

バイトの件は、未だに全然出来てないです。やるとか言っておいて電話一本すらしてないです(笑)。
今は実習で頭がいっぱいだし、たぶん今の私に両立は難しいので、落ち着いたらやろうかなぁと考え中です。


4月28日(水)  アンからAyuちゃんへのメール

あゆのライブ、本当に楽しめたようでよかったです
先生に報告するのも思いつかなかったほど満足したなんて、それはすごいことだわね。余計な心配をしてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]
A子ちゃんも楽しめたのかしら?

これからいよいよ実習が始まるのね。
案ずるよりも産むが易しで、やり始めさえすれば何とかなるものです。

友達関係もずいぶん落ち着いてきたみたいね。Ayuちゃんの成長もあるけど、逃げないでこの1年間踏ん張って学校に通い続けた成果だと思います。
何と言っても、悩んだり挫折しながら経験を重ねていくことが、自分を強くしたり、成長させる元になるんです。
これからもいろいろあると思うけど、一つずつ乗り越えていってね。今のAyuちゃんなら大丈夫だから!
前よりも、自分らしくいられるようになったのも、Ayuちゃんにとってすごくいいことだと思います[わーい(嬉しい顔)]
その調子でね[グッド(上向き矢印)]


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さようなら不登校(82) [Ayuとアンの不登校記録]

前回からの話の続きになりますが、浜崎あゆみのライブには運良く当選しました。
たった2枚だけの申し込みだったので、当選するのは難しいと思っていました。それでも、アンの娘に先行予約の手配を頼んだのは、そのことによってAyuちゃんが期待に胸を弾ませ、楽しい気分になれると思ったからです。
けれど、実際に当選してみると、高額な高校の授業料に加えて、アンへの月謝も払わなければならないAyuちゃんのお父さんの経済的負担を考えると、喜んでばかりもいられない気持ちになりました。
そこでアンは、今日(27日)行く予定にしていた家庭教師を来月に延ばすことをAyuちゃんに提案しました。
今回はそれについてのAyuちゃんのメールから始まります。


2月21日(日)  Ayuちゃんからアンへのメール

わかりましたー。
あゆのライブは自腹で行こうと思っています。なんでもかんでも頼りすぎるのはよくないと思っているので……[ふらふら]。確かにお父さんの反応は微妙でしたが、一応、ライブの了解はもらえました。

かてきょは、来月にやればチケットが受け取りやすいし、学費を払ったりするおとうさんの出費を、少しでも抑えるなら、今月は先生に来てもらうのは我慢した方がいいかもしれません[もうやだ~(悲しい顔)]

今日、目標を立てたばかりなのですが、努力する人間になりたくて、バイトに挑戦しようと思っています。大好きなあゆのためにも、自分のためにも…
そういう話をしたかったし、また悩みがあったのでそれも含めて、今月はかてきょをしたかったです[もうやだ~(悲しい顔)]

でも我慢できるので、先生に合えるのは楽しみでしたが、来月にします!!


2月21日(日)  アンからAyuちゃんへのメール

うれしい気分に水を差すようなメールをしてしまってごめんね。
けれど、Ayuちゃんがしっかり受け止めてくれて、そんなAyuちゃんになってくれたことが先生はうれしいです。

アルバイトまでしようと思っていたんだ!
前はお父さんが反対しているって聞いてたけど、大丈夫なの?
うまく春休みだけでも出来るアルバイトが見つかって、あゆのチケット代だけでも稼げるといいわね。
Ayuちゃんの頑張る気持ちを応援して、手数料と郵送費だけは先生がプレゼントします。

また、悩み事についてはメールではだめなのかな?
生徒の受験が終わったら、「さようなら不登校」の最終回の文章も書くつもりです。書き終えたらメールをするので、Ayuちゃんも一言でも、たくさんでもどちらでもいいので書いてください。
それから、「NEXT LEVEL」に進むことにしましょう。

もうじき春だものね。新しい気持ちでいろいろなことに挑戦しようね。
大丈夫、Ayuちゃんならきっと出来るから[exclamation×2]


2月23日(火)  Ayuちゃんからアンへのメール

バイトはお母さんが反対していたんですが、お父さんは、貯金をするならいいよ、と言う事は言っていました。
だけど、お母さんも説得しようと思います。
何かオススメできるようなバイトはないですか?それか私に向いていそうなバイトとか…。
飽き性で続かない私に少しでも継続できそうなところを探しています。
時給がいくらなのかとかも大事ですが、まずは自分が出来そうなのを探してみようと思います。

手数料と郵送費代は、昨年、先生がライブへ連れて行ってくださったので、今年は全部自分で払います[あせあせ(飛び散る汗)]
あゆのライブに行ける事とても楽しみです!

「さようなら不登校」の最終回の文章考えておきます!たぶん、たくさん書くと思います[わーい(嬉しい顔)]

今日からテスト勉強頑張ります!


2月23日(火)  アンからAyuちゃんへのメール

アルバイトについては、お父さんやお母さんにOKをもらうことも必要ですが、それよりもバイトを見つける方が大変だと思います。
自分に合う仕事や条件を言っていたら、おそらく見つからないんじゃないかな。。だから、今は続くか続かないかも考えなくていいと思います。
また、バイトはバイトでしかなく、雇う側もそんなに重きをおいていないので、気楽に考えても大丈夫です。

今、ネットで調べてみたら、高校生でも出来るバイトとして、Ayuちゃんの通学圏内でラーメン屋さんが募集していました。週2で1日3時間からOKで、勤務時間等は相談の上決めると書いてありました。様子だけでも見に行ってみたらどうかしら?

あゆの手数料と郵送費については、Ayuちゃんのいいようにしてください。
ただ、アルバイトが見つからない場合も考えて、お父さんに甘えることも考えておいたほうがいいです。だから、かてきょについても1回だけでも我慢することを提案したんです。
あゆのライブに行くことは、Ayuちゃんの元気の本になるような気がします。
4月はもうじきだものね。本当に楽しみだわよね[わーい(嬉しい顔)]

「さようなら不登校」の最終回の文章はテスト勉強が終わってからだね。
まず、目の前のことを一生懸命にやってから次に進みましょう。
頑張ってね。苦手な科目もあきらめないでね[わーい(嬉しい顔)]


2月26日(金)  Ayuちゃんからアンへのメール

おはようございます[わーい(嬉しい顔)]

バイトの事なんですが…自分の都合のいいところなんてないですよね[ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]
先生がおすすめしてくれたところは飲食店なので…やっぱり抵抗感があります[たらーっ(汗)]
それにその場所だと、電車の本数も少ないので、行き帰りも大変になってしまいます[あせあせ(飛び散る汗)]
だからなるべく地元がいいなと思っています。
こんな条件もやっぱ駄目でしょうか?

そして見つかったのは隣町のスーパーなんですが、自転車ですぐ行ける場所で、高校生募集しているかわからないけど、もし募集してたら、そこで頑張ろうと思います☆


2月26日(金)  アンからAyuちゃんへのメール

バイト、やる気になっているのね[わーい(嬉しい顔)]
私も、Ayuちゃんに一番いいと思っているバイトは、コンビニかスーパーなんです。そして、家から近くて自転車で通える所があれば申し分ないと思っています。
ただ、地元は足で歩いて探すしかなくて、先生が見つけられるのはネットだけなので、ラーメン屋さんになったんです。

自分で根気強く探すのはとてもいいことです。
高校でも専門学校でも大学でも、今は卒業してからも就職先を探すのは大変なことだと思うから、アルバイトを探す練習をしておくのもいいと思います。

毎日学校に通っているうえに、アルバイトのことまで考えられるようになったAyuちゃんはすごいなと思います[グッド(上向き矢印)][るんるん][ぴかぴか(新しい)]


2月26日(金)  Ayuちゃんからアンへのメール

はい!
もうバリバリ働きたいと思ってます(笑)
先生がそう言ってくれるだけで頑張れます[ぴかぴか(新しい)]

あゆのライブに行きたいし、気合いを入れて頑張ります☆



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さようなら不登校(81) [Ayuとアンの不登校記録]

去年(2009年)の今頃は、浜崎あゆみのライブのチケットを手に入れることで、Ayuちゃんと盛んにメールのやり取りをしていましたが、あれから1年たった今年も同じやり取りをしています。
去年は当たらないと思って、チケットを申し込みすぎた結果、当たりすぎてそれを捌くのに、アンの娘にもずいぶんと世話になってしまった(生徒に対しては、アンの娘ばかりでなく、息子も夫もよく協力してくれています)ので、今回は当たらないかもしれないと思いつつ、控えめに申し込むことにしました。

2月15日(月)  アンからAyuちゃんへのメール

今、浜崎あゆみのライブについてパソコンにメールが届きました。
4月10日と4月11日のさいたまアリーナの先行予約の受付締め切りが明後日の17日までのようです。
10日が6時半から、11日が4時からです。
どうする?
私は今回は一緒には行けませんが……


2月16日(火)  Ayuちゃんからアンへのメール

こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
とっても忙しいわざわざメールをありがとうございます。

あゆのライブについてなんですが…もちろん行きたいです。行きます!
親とも相談してみて、友達も行けるのか聞いてみないとわからないのですが、また当たって行けたら本当に嬉しいです[わーい(嬉しい顔)]

話変わりますが!こないだ先生がくれたメール、Ⅰ類とⅡ類のコース、逆になってたんですけど、私はⅠ類にしました。


2月16日(火)  アンからAyuちゃんへのメール

もうじき、母の入浴介助のヘルパーさんが見える時間で、いつものように母が忙しないので用件だけにします。
明日が申し込みの締め切りなので、返事はなるべく早くください。
何枚も申し込めるわけではないし、当たる可能性も少ないと思うので、2枚位なら申し込んでおいてもいいかも。。


2月16日(火)  Ayuちゃんからアンへのメール

わかりました。
チケット2枚申し込むのよろしくお願いします。

友達に行けるの聞いてみたところ、まだ曖昧で分からない感じなんですが、もしその子が行けない場合は、他の子を誘ってみます。
あゆファンじゃなくてもライブに行きたいと言っている子はいるし、たぶん余る事はないと思います。その前に当たるのかさえ分からないので、とりあえず楽しみに待ってます★

2月16日(火)  アンからAyuちゃんへのメール

了解しました[わーい(嬉しい顔)]去年も4月のさいたまアリーナは当たる確率が低かったし、もし当たったとしても、決まってから必死になって一緒に行ける人を探せばいいものね[グッド(上向き矢印)]
申し込むのは4月10日の土曜日のほうでいいのかな?
11日の日曜日の方がいいんだったら折り返しメールをください。

2年からの進路については、AyuちゃんがⅠ類に決めてよかったと思います。
この間は返信しようと思った時に、携帯の電池切れで、よく確認できないままパソコンから返事を打ったので間違えたのだと思います。
ごめんね。

あと、来週の27日の土曜日、先生が行ったほうがいいなら、来週でもいいのでメールをください。なければパスだと思うことにします。
もうじき、1年最後の期末テストなのかな?勉強は出来るだけ頑張ってください。点数よりも、頑張ったって自分で自分を認められるようにすることが、将来の力になると思います。
それでは、またね。


2月16日(火)  Ayuちゃんからアンへのメール

4月11日にします[わーい(嬉しい顔)]
帰りは早めの方がいいと思ったので[あせあせ(飛び散る汗)]

まだお父さんに聞いてみないとわかりませんが、今月は先生に来てほしいです。学年末テストが来月の初め頃にあるので、そのテスト対策と、色々とお話がしたいです[かわいい]


2月16日(火)  アンからAyuちゃんへのメール


了解です。

パソコンが苦手な先生が上手く申し込める自信はないけど、だめなようなら娘に頼みます[あせあせ(飛び散る汗)]

生徒の入試は23日で一応終わるので、27日は大丈夫です。
Ayuちゃんに会えるの楽しみにしています[わーい(嬉しい顔)]
予定に入れておきますが、変更があれば27日の朝までに連絡してください。
それでは、お休みなさい[眠い(睡眠)]


2月17日(水)  Ayuちゃんからアンへのメール

おはようございます[晴れ]
申し込みありがとうございます★本当に忙しい中、すみません[ダッシュ(走り出すさま)][あせあせ(飛び散る汗)]
でもとってもとっても嬉しいです。
当たったら本当にいいのになぁと思います!!!

こないだ、通信販売限定のあゆの本を購入しました。
5000円もするやつなんですが、Tシャツもついてくるので、そのTシャツをライブに着て行けたら本当に最高だと思います[るんるん]

私も先生に会えるのを楽しみにしています[るんるん]
生徒さんと共に、受験頑張ってください★!


2月17日  アンからAyuちゃんへのメール

私ではやはり申し込めませんでした。
娘に頼んだのですが、昨夜は娘も取り込みがあって出来なかったようです。
今日、会社から帰ったらやってくれると言っているので大丈夫だと思います。

Ayuちゃんが喜んでいる様子が伝わってくるので、当たるといいなと心から思っています[わーい(嬉しい顔)]


2月17日(水)  アンからAyuちゃんへのメール

娘から申し込みが完了したというメールが届きました。当落発表は2月20日だそうです。


2月17日(水)  Ayuちゃんからアンへのメール

わかりました[わーい(嬉しい顔)]先生の娘さんにもありがとうございますと、伝えてください。



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さようなら不登校(80) [Ayuとアンの不登校記録]

Ayuちゃんの高校生活1年目が間もなく終わろうとしています。
今回はAyuちゃんの今後の進路についての内容ですが(具体的すぎてそのまま書けない部分はぼかして書いてあります)、よくここまで頑張ってこれたなと思います。
(※ 進路のコース名については、アンが取り違えて反対に書いていました。後でAyuちゃんに指摘されてわかったのですが、そのつもりで読んでいただければと思います。)

2月11日(木)  Ayuちゃんからアンへのメール

こんにちは。お久しぶりです。
ちょっとした相談があって、メールしました。

もうすぐ春で私は2年生になります。
2年生になると、コースが2つに分かれるみたいなんです。

コースはⅠ類とⅡ類で、Ⅰ類は専門コースで、将来その職業に就きたい人が行くコースで、週1で実習があったりするみたいなんです。
そしてⅡ類が、総合コースで普通どおりに授業をやるみたいなんです。

私はⅡ類にしたのですが、まだ迷ってたりします。先生や親とかは、Ⅰ類を勧めてくるんです。
勉強も出来ないわけではないし、色んな面で落ち着いてるから適してる?みたいなんです。
それに私の仲のいい友達もⅠ類が多いし、授業の雰囲気?もⅠ類の方が静かでやりやすいらしいのです。
Ⅱ類は授業の進み具合が私にとったら、持て余してしまう感じかもしれないのです。

もちろん先生達は強制とかで勧めてくるわけではないのですが、もったいないと言われました。
アン先生もどちらかと言えば、やっぱりⅠ類を勧めますか?

私は専門コースの職業を目指したいわけではないので、Ⅱ類に決めました。
でもそう周りに言われてしまうと、やっぱり迷ってしまいます[あせあせ(飛び散る汗)]


2月11日(木)  アンからAyuちゃんへのメール

携帯で返信メールを打っていたら、電池切れになってしまったので、パソコンから返事を書きます。

Ayuちゃんがどうしているかと気になりながら、今は生徒の受験や期末テストが迫っていて、休みもない状態が続いていたので、そのままになっていました。
でも、落ち着いているようで、ほっとしました。

相談についてなのですが、先生にはⅡ類のことはわかったのですが、Ⅰ類の内容がよくわかりません。Ⅰ類を選んだ人は卒業後にどういう進路を選ぶことになるのかしら?
大学に進学する人や、専門学校に進む人や、または就職する人がごちゃごちゃに混ざったクラスということなのかしら?
だとしたら、残りの高校生活をただだらだらと過ごす人が行くコースになるような気もするけど……それが本当のことで、先生もそれがわかっているから、AyuちゃんにⅡ類を勧めるんじゃないかという気がします。

将来、その職業に就くか就かないかではなくて、残りの高校生活を充実させるためには、実習も受けて、そこで働く人たちとも出会って、いろいろな経験を積んだほうがいいと思います。
今は我慢だけして学校に通っている生活からは、脱しつつあるのだと思いますが、とにかく何事に対しても、積極的に行動したほうがいいと思います。
疲れることもあると思うけど、その方がおもしろい気もするし、やる気のエネルギーも湧いてくると思うからです。

不登校からいきなり毎日学校に通えるようになって、しかももうじき1年も終わろうとしているところまで頑張ってきたAyuちゃんだから、一歩前進して、「NEXT LEVEL」を目指したらいいのではないかと思います。
先生の欲張りすぎかな?
とにかく、あと2年で、Ayuちゃんがどんな自分になっていたいかを、自分の進路も含めてよく考えてみてください。

それからね、この前は浜崎あゆみのライブがテレビで録画できないと言ったけど、ブログを読んでいる先生の友達が、自分の家のテレビなら撮れるから、今度そういうことがあったら言ってね、と申し出てくれました。
だから、今度そういう情報が入ったら、教えてください。
友達に頼めることがわかったので[わーい(嬉しい顔)]

ところで、今月はどうする?
27日なら、多分行けると思うのだけど……
それとも、今月もパスしても大丈夫なのかな?



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さようなら不登校(79) [Ayuとアンの不登校記録]

今回の内容は、Ayuちゃんがアンに腹を立てている内容です。Ayuちゃんからメールをもらって、Ayuちゃんの言うとおりだと思いました。
ただ、アンも親なので、親の気持ちもわかるのでこういうことも出てきてしまうのだと思います。


1月14日(木)  Ayuちゃんからアンへのメール

学校生活がまた始まりましたー[わーい(嬉しい顔)]
今は、ぼちぼちと順調にやっていけてます[手(チョキ)]

あ!前に送られてきた、折り紙のやつなんですが、明日から三連休なので、願い事を書いて折って送りたいと思ってます[わーい(嬉しい顔)]。遅くなってごめんなさい。

今月のかてきょは、やるとしたら30日がいいなと思ってます。でも今は気持ちとか安定してるので、今月はやらなくても大丈夫な気がします[手(チョキ)]

あと、あゆの生ライブをTV(スカパー)で16日の夜11時からやるみたいなのですが、もしビデオとかに撮る事が出来るなら、お願いしたいんですけどいいですか?[あせあせ(飛び散る汗)]


1月14日(木)  アンからAyuちゃんへのメール

学校が始まっても元気そうで安心しました[わーい(嬉しい顔)]
Ayuちゃんが今月お休みでいいということなら、そうしてもらえると助かります。去年と同じでいよいよ受験本番なので、忙しくなっているからです。
お父さんも、私が行かないでいい月ができれば、Ayuちゃんもそこまで強くなったんだと思って喜ぶと思います。
この間やっと、お父さんにメールを出しました。Ayuちゃんの学校での様子と頑張っていることを書きました。あと、お父さんのAyuちゃんを思う気持ちも、先生はすごいと思っているので、それも正直に書きました。

鶴はAyuちゃんの代わりに先生が願い事を書いて折り、今は生徒のと一緒に部屋に飾っています。だから、気が向いたらでいいです。
あゆのライブについては今、先生の家のDVDが壊れているのと、壊れていなくても放送局の側で規制がかかっていて、今の契約内容では録れないみたいなんです。年末のライブも録ろうとしたらだめだったので[あせあせ(飛び散る汗)]

ところで、あゆのファンクラブには入れたのかな?
今年は、学校でも少しずつ自分を出して、それでも仲良くできる友達ができるといいなと思っています。
それでは、またね


1月14日(木)  Ayuちゃんからアンへのメール

わかりましたー[わーい(嬉しい顔)]
多分大丈夫だと思うので[わーい(嬉しい顔)]

正直、お父さんにはあまり学校の様子とか話さないでほしかったです。(今更なんですが[あせあせ(飛び散る汗)])私がただ学校に頑張って通ってるだけで、きっとお父さんは充分嬉しいものだってそれは私も感じています。
でもお父さんに色々と話せるくらいなら、先生にわざわざ相談しません[もうやだ~(悲しい顔)]。今の学校の状況を知ってるのは、先生と中学で仲のよかったAちゃんくらいです。
別に内緒にしたいとかそういうんじゃなくて、お父さんがそんな学校の様子とか知ったら、また不安になると思います。
その上なんだか気まずくなってしまうし、私がどんなに楽しく話してても、明るく振る舞ってるのかな。とか色々とそんな風に見られるのすごく嫌なんです。なんだか悲しくなってしまうし、頑張って通っている私を認めてくれるだけで本当に充分なんです。

なんか冷たい言い方ですが、勝手に自分の話をされるのは嫌だったので、言わせてもらいました[あせあせ(飛び散る汗)]
でも先生が私を認めてくれるのはすごく嬉しいです。その気持ちに嘘はありません。

あゆのファンクラブは難しいと思いますー[がく~(落胆した顔)]
自分でバイトしてあゆ一色に生きるって言ったら、貯金しろ。とか無駄遣いするから駄目。だとか言われたので[ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]
バイトして稼いだお金は、自分のものなのに。使い道を決めつけられるくらいなら、バイトする気なんてなくなっちゃいます[もうやだ~(悲しい顔)]
だからファンクラブは、大人になってからでも遅くないかなーって密かに思い始めています。


1月14日(木)  アンからAyuちゃんへのメール

Ayuちゃんの気持ち、よくわかりました。先生も反省しなければなりませんね。
確かに、Ayuちゃんの言う通り、お父さんに何でも話せるくらいなら、先生は必要ないものね。
ただ、お父さんにメールを出したポイントは、特に不登校の生徒に理解があるとは言えない高校で、Ayuちゃんのように頑張っているのはすごいことなんだって伝えたかっただけなんです。
また、今回のメールではAyuちゃんはちょっと怒っているみたいだけど、お父さんを思う気持ちがとても表れていて、気持ちが温かくなりました。これまでは自分のことで精一杯で、お父さんの気持ちまで想像することはあまり感じられなかったからです。
気がつかない間に、Ayuちゃんはどんどん成長しているのだと思いました。
これからもそうやって、先生の言動で気に障ったことがあったら、どんどん指摘してください。
参考にさせてもらえるし、それでこそAyuちゃんだと思います
あゆのファンクラブは残念だったわね。先生はAyuちゃんの元気な素になるような気がしていいと思ったんだけどね[もうやだ~(悲しい顔)]

それではまた、つらいことや、嬉しいことがあったらいつでも連絡してきてね。


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さようなら不登校(78) [Ayuとアンの不登校記録]

新年早々の「さようなら不登校」はAyuちゃんのメールから始まります。
そろそろ、「さようなら不登校」は完結させて、次のタイトルの「NEXT LEVEL」に進みたいと思っているのですが、Ayuちゃんもアンも「さようなら不登校」を締めくくる文章を書く時間がなかなか取れないために、今回も「さようなら不登校」でいくことにします。
暮れに会った時のAyuちゃんの話では、高校の友達に劇的な事件(内容は書けないのですが)が起きて、それがAyuちゃんの気持ちを大きく変えたと言っていました。何かが吹っ切れたような感じがしました。

1月1日(金)  Ayuちゃんからアンへのメール

あけおめです。
去年は色々とお世話になりました
先生との思い出は私にとって宝物です。
これからもこんなですが、よろしくお願いします。
先生にとっていい1年になれます様にと心から願っています。
それではよいお年を。
.

1月5日(火)    アンからAyuちゃんへのメール(※ 新年の挨拶は喪中のため書きませんでした)

今年もまた、Ayuちゃんがどんなふうに成長するか楽しみです。
先生はこれからもいろいろな生徒と出会いと別れを繰り返していくと思うのですが、Ayuちゃんのことはずっと忘れないと思います。
これまで2年近くの間、いろいろなことが起こって、それをAyuちゃんと先生とで一緒に悩んでは乗り越え、ここまでやってきたからです。
もう先生の支えがなくても一人で歩いていけそうな気もするけど、本音で気楽に話せる相手が家族や学校にいないAyuちゃんにとっては、話し相手や相談相手としての先生の存在はまだ必要かなと思っています。
だから、苦しい時やつらい時は、がまんしないで何でも言ってきてね。

ところで、返事が遅くなってしまってごめんなさいね。
元旦から今日までずっと忙しかったのは確かだったんだけど、今日やっとAyuちゃんのメールに本文があるのに気づいたんです。
タイトルが書いてなくて、本文がずっとあとに書いてあったのでわからなかったんです。
「あれっ、Ayuちゃん何も書かないで送ってきた」って、早合点してしまったんです。お正月早々、相変わらずそそっかしい先生です。
それでは、またね。



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さようなら不登校(77) [Ayuとアンの不登校記録]


おそらく今回が今年最後の「さようなら不登校」になると思います。来年はAyuちゃんも高校2年になりますが、Ayuちゃんはこれからも何とか感情を自分でコントロールして、やっていけそうな予感がしています。

12月24日(木)  アンからAyuちゃんへのメール

こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
終業式はこれからかしら?
今日はクリスマスイブだけど、家族で楽しいクリスマスを迎えられるといいわね[わーい(嬉しい顔)]
あと、1週間で今年も終わるけど、この1年、特に高校に入ってからのAyuちゃんは本当によく頑張ったと思います。
長い間、学校を休んでいたのに、いきなり学校で丸々1日を過ごせるようになったんだから、すごい進歩だと思います。それは不登校を経験した生徒が誰でも出来ることではないので、Ayuちゃんが偉かったんです。
本当によくやったわね[ぴかぴか(新しい)]

ところで、明後日は予定通り、かてきょの日でいいですか?都合を教えてください。


12月24日(木)  Ayuちゃんからアンへのメール

こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
今日はクリスマスイヴですね[るんるん]!家族で楽しく過ごしたいと思います。
先生も今日は家族でケーキ食べたりするんですか??

終業式は一昨日でした。だからもう冬休みに入ってます!今は年賀状を書くのに必死ですー。あ!先生にも書きたいと思っているんですが…やっぱり駄目ですよね[ふらふら]

学校は自分でもよく頑張ったなぁと思っています[グッド(上向き矢印)]
始めはこんな学校来なきゃ良かったとか、やめたいとか散々思ったりしたし、友達と喧嘩したり、部活の事で悩んだり、色んな出来事がありすぎて、学校に行ってなかった自分を忘れてしまうくらい、波乱万丈?な日々を過ごした気がします(笑)

悲しい事も多かったけれど、その分楽しい事もあったし、私にとっては充実した1年だったと思います。大好きな浜崎あゆみのライブに行けた事も、宝物です![ぴかぴか(新しい)]

この学校に来た事も、今は少し誇りに思えています。
それは、突然の出来事で考え方が変わったからです。
その話も明後日、話したいなと思っています[わーい(嬉しい顔)]

先生もそんな私を褒めてくれたり、認めてくれたから、余計に嬉しく感じます!それに頑張って良かったなって思いました!

かてきょは明後日の土曜で大丈夫です[わーい(嬉しい顔)] よろしくお願いしまーす。


12月24日(木)  アンからAyuちゃんへのメール

それでは予定どおり、明後日いつもの時間に行きます。
Ayuちゃんからいろいろな話を聞かせてもらうのを、今から楽しみにしています[わーい(嬉しい顔)]

クリスマスイブは我が家は特別なことはしなくて、ケーキを食べるくらいです。
年賀状については、友人、知人には喪中はがきも出しているので、受け取ることは無理ですね。
けれど、メールに一言書いて送ってくれればうれしいです。もっともお正月はウチにお客が大勢来るので、返事が書けない可能性もあるので、Ayuちゃんのいいようにしてください。
それでは、明後日に会いましょう。


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