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以前の生徒は美大生 [家庭塾卒業後の生徒たち]

1週間ほど前、中学2年から美大受験まで家庭塾に通って来ていたR子ちゃんが、遊びに来ました。
しばらく会わない間にR子ちゃんは美大の3年生になっていました。
中学の時から美大の塾にも通い、アンのところには、英語を勉強しに来ていました。
通っていた大学付属の中学はレベルが高すぎて、授業についていけないので、何とかしてほしいというのがお母さんからの要望でした。
最初に通っていた大手の塾も、学校のレベルに合わせて授業を進めるので、難しすぎて挫折してしまったということです。

アンのところでは、基礎の基礎からやっていくので、通い始めて半年ほど経ったころには学校の成績も上がり、自信が持てるようになりました。
高校入学後は能力別のクラスで、最後までトップクラスを維持できていました。

高校3年の夏休みになって、一般受験の前に推薦入試も受けることになり、そこから志願理由書の作成や、美大の実技に付随する作文、面接の練習をしました。美大受験は初めてでしたが、アンは、ずっと以前にテレビドラマの企画ライターをやっていたので、相手を納得させる文章の書き方はわかっているつもりでした。志願理由書だけでなく、美大の作文についてもR子ちゃんの考えや感性を大事にしながら何度も書き直し完成させました。
それでも、合格できたことは奇跡とまでご両親に言われ、達成感を味わうことができました。

R子ちゃんは、第一志望の何としても入りたかった大学で、充実した楽しい大学生活を送っています。
パソコンに取り込んだいくつかの作品も見せてくれましたが、自分でも満足している様子が伝わってきました。
入学当初は建築分野に進みたいということでしたが、いろいろ勉強する過程で、今は空間デザインの仕事に就きたいと思っているそうです。
この夏休みは、その分野の会社で、インターンをすることになっています。
小遣いくらいは自分で稼がなければと、週に3日は夕方から夜遅くまでバイトもしているといいます。
第一志望の大学に入って、そこでの勉強が自分に向いていて、友人関係もいいようで、本当によかったと思います。

秋には文化祭もあるというので、今から楽しみです。



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2年振りのAyuちゃん [家庭塾卒業後の生徒たち]

「さようなら不登校」のAyuちゃんのことを書いたのは、もう2年以上前のことと記憶しています。
記事にしたかどうかも定かではありませんが、その時はAyuちゃんは離婚の危機に瀕していて、子ども2人を連れて、妹さんのところに身を寄せているということでした。
けれど、それも妹さんの尽力で何とか解決し、元通りの生活に戻ったとの報告を受けほっとしました。

そんなAyuちゃんから、ひと月ほど前にラインがありました。
夜中のことで、「先生、まだ起きていますか?」という内容だったのですが、すでに寝ていて、アンは気づきませんでした。
気になって翌朝、電話をかけたり、ラインをしたりしたのですが、連絡がつきませんでした。

Ayuちゃんは困ったことがあると、アンに連絡してくるのが常だったので、しばらく様子を見てから、またラインしてみました。
そうしたら、「元気です。大丈夫です」という返信がありました。

その言葉を鵜呑みにすることは出来ませんが、Ayuちゃんも2児の母親、少しずつたくましくなっているのではないかと想像しています。
複雑な家庭で育ったAyuちゃんには、何とかしあわせになってほしいです。

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浪人生活がスタート [家庭塾卒業後の生徒たち]

私立大学付属高校を卒業したS子ちゃんが顔を見せに来てくれました。
1年振りに家庭塾に来て、今さらのように自宅から家庭塾までの遠さを感じたようで、アンも「中2から高2まで本当によく通って来たわよね」と改めて感心しました。

S子ちゃんの様子はとても明るくて、浪人することを両親も認め、応援してくれると言っているそうです。
S子ちゃんも自分は「恵まれている」と言っていましたが、それを自覚していることもステキだと思いました。
お父さんや、お母さんがS子ちゃんの浪人を認めたのは、受験までどれだけS子ちゃんが頑張ったかを、ご両親、特にお母さんは傍らで見ていて、よくわかったからだと思います。
子どもの頑張っている姿を見るのは、親にとってうれしいものです。

S子ちゃんとの会話は弾み、二人とも時間も経つのも忘れて話し込んでいました。
普段は野球に興味がないアンが、WBCの試合は夢中になって見たと言ったら、S子ちゃんも「私も」と言い、覚えたばかりの選手の名前をあげながら、盛り上がりました。
年齢に関係なく、共感しあいながら話せる相手との会話は楽しいものです。

志望大学の過去問も持って来てもらって、特に論文が見たかったのですが、アンがこれまで見たこともない問題ばかりで、歯が立たないと思いました。
人文系ならまだしも、高校で習う数学の公式が出てきたり、理系の分野になると、設問を読んだだけで無理だと思ってしまうほどでした。
S子ちゃんも理系の課題文に対しては書けないと言っていましたが、塾ではその練習もしたと言っていました。
論文と英語だけの入試ですが、英語は点が取れなくても、論文がユニークな発想で書けていれば受かるそうです。

実力で合格を勝ち取るというより、論文の課題が自分に合っているかどうかで合否が決まる感じで、運に左右される部分が多々あると思いました。
その通りだそうで、その大学にどうしても入りたいから浪人を決めたのですが、2浪は避けたいので、今年度は日本史も取って、来年は他の大学も受けると言っていました。

英語も気になったので、手持ちの問題集(私大中堅レベルの英文法)の一部分を解いてもらって、アンには見せずに、自分で採点して、現時点での自分の実力を把握することを提案しました。
結果はわかりませんでしたが、薄い問題集なので、塾が始まる前にやることを勧めました。

別れ際、敢えて「頑張って」とは言いませんでした。
頑張ることは分かっていたからです。

来年、いい報告が聞けることを心から願っています。

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今日の授業 私立大学付属高校3年のS子ちゃん [家庭塾卒業後の生徒たち]

今日の授業のS子ちゃんから家庭塾を卒業してから約9カ月振りにラインをもらいました。
受験が近づいたこともあり、アンが様子を聞こうと思って出したラインへの返信です。

S子ちゃんからアンへのライン

アン先生お久しぶりです!お電話気づかずにごめんなさい。そして私から今まで連絡をせずすいませんでした。今日久しぶりに先生とお話が出来て嬉しいです。

受験は推薦やAOで受ける同級生が多く、一般受験をする私のような人は思ってた以上に少なく不安になることもありますが、私の楽観的すぎる性格が良いのか悪いのか、高2の頃、想像してた高3とはかけ離れて充実した毎日を過ごしています。

恵まれた環境下のおかげで塾も楽しく通えています。
トライの塾の先生の方針で英語は基礎をたくさんやり、今は授業で長文を扱っており、長文のレベルを徐々に上げています。
他の高3生と比べればまだまだだと思いますが、自分のレベルに合った英語勉強のおかげで挫折せず、楽しんで勉強出来てると思います。
暗記については、人と同じ量をやっても、私はその多くは繰り返しやらないと完璧には覚えられないんだなと、自分の記憶力の弱さを改めて実感しましたが、過去の自分と比べれば英単語力は確実に上がりました。
話したいことはまだ山ほどありますが、また話せる日を楽しみにしています。


アンからS子ちゃんへのライン

短期間にずいぶん成長しましたね。自分の特性や現段階での実力を的確に把握しているのは大したものです。
それも、これまでS子ちゃんが頑張ってきたからこそ分かるのだと思います。
英語は基礎を徹底的にやるのはいいことだと思います。
基礎があやふやだと、いつまで経っても、点数は上がっていかないからです。
単語もずっとやっているのですね。

これからもっと大変になるでしょうが、S子ちゃんならやり遂げると信じています。
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S子ちゃんは片道2時間かけてアンのところに通ってくるのが負担になって家庭塾をやめたのですが、その後すぐに2つの塾に毎日通うようになったとお母さんからお聞きしていました。 土曜日、日曜日も休みなく、平日は帰宅が10時過ぎになるとのことでした。

考える力は十分あるのですが、S子ちゃん自身も認識しているように覚えるのが苦手なので、塾に毎日通うことは必要だと思っていました。

かなりハードな生活を送っているはずなのに、「充実している」と言えるのは素晴らしいことだと思います。
家庭塾まで往復4時間かけて4年間通って来ていた根性は特筆すべきものだと思っていました。

今の頑張りが、受験だけでなく将来の生きる力にもつながっていくと、アンは確信しています。
S子ちゃんにとって安易な推薦入試を選ばなかったことが、「大変だけどやってよかった」と、きっと思えるはずです。

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今日は結婚式 [家庭塾卒業後の生徒たち]

コロナと息子の病気で、これまでの生徒や保護者の方々とは疎遠になっていましたが、
昨日、15年前に大学受験の現代文を教えていた生徒から、実は「結婚しました」といううれしい報告がありました。

当時は浪人生で、文章が全く読めないし、書けないということで始めたのですが、センター試験で現代文は100点を取り、それで点数を稼いで合格し、念願の小学校の先生になれたと、本人からもお母さんからも言われました。
以来、毎年、お母さんがアンの好物のりんごを送ってきてくださって、それで接点が出来ていて、生徒ともお母さんとも長年、お付き合いできていました。


勤務先の小学校ではすでに学年主任になっていますが、彼女はとにかく性格がよくて、生徒のことが大好きだといつも言っていました。生徒からも慕われています。

毎晩、学校に遅くまで残って仕事をしていたので、結婚相手に出会うチャンスもないのではと思っていたのですが、お見合い形式で、いい相手に巡り合ったようです。
この6月から一緒に暮らしているとのことで、相手の方は家事も好きでよくやってくれるそうです。

久し振りのいいニュースが聞けて、気持ちが上向きになりました。





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チャレンジ高校から大学、そして社会人になる生徒たち [家庭塾卒業後の生徒たち]

チャレンジ高校受験で頑張った生徒は、その後も努力を続け、未来を築いていけると信じているアンですが、まさにそうなった生徒3人について紹介したいと思います。

一人目は、『1対1の英語指導』のチャレンジ高校の受験生、『2018年、都立チャレンジ高校受験を振り返って』、『三者三様のやる気』のM君です。

M君のお母さんから、3月に入って間もなく、ラインをいただきました。

M君のお母さん===こんにちは。暖かい日々が続いていますが、その後いかがお過ごしですか?この度、やっと何とか幾つか合格しまして、行き先が決まりました。とりあえず、ご報告まで。
アン===まあ、それはおめでとうございます。嬉しいご報告ありがとうございます。頑張ったのですね。落ち着いたらM君と一緒に遊びにきてください。
M君のお母さん===××大学はだめで、〇〇大学です。偏差値53,よく受かったと思いましたが(笑)本人はもっと上に行きたかったようですが、予備校も後期もお金だけ払い無駄になりましたが~、もうここで決めてもらいました。
アン===〇〇大学、立派じゃないですか。本当によかったと思います。
M君のお母さん===折をみて、本人に話して遠慮なく遊びに行かせて頂きますね。
アン===はい、お待ちしています。

M君は高校2年から高校3年の始めまで、半年ほど英語で通って来ていましたが、その後は受験に必要な3科目を「スタディサプリ」で勉強するということで家庭塾をやめました。M君にはプライドがあって、名前も知られていないような大学には行きたくない、最低でも「日東駒専」程度と言っていました。
けれど、アンは都立の中堅高以上でも合格するのは難しいのに、中学の勉強が抜けているM君には、それは不可能だと思い、それを口に出しました。
「先生は嫌なことばかり言う」とM君からは言われてしまいましたが、「頑張れば合格する」などという嘘はつきたくありませんでした。同時に、アンが英語だけでなく、現代文に関わったとしても、M君がそのレベルの大学に合格することは無理だと思いました。

自宅で、「スタディサプリ」の講師のアドバイスを受けながら、懸命に受験勉強に励んでいたM君でしたが、翌年の大学入試は全滅とのことでした。
浪人することに決め、やはり中堅以上の大学を目指して、少人数制のハードな予備校に通い始めました。
昨年の12月、お母さんからのラインには、中堅レベルに届く偏差値ではとてもないので、受かりそうな大学に行ってくれたら、それで十分だと書いてありました。

その3か月後、上記のラインをお母さんから受け取りました。
M君が合格した大学は、アンの実家に近く、昔からある名前も知れた大学で、経済に強く、就職にも有利で、就職率もいいです。
チャレンジ高校の生徒ではなかなか合格できない大学だと思っています。
M君、すごいと思います。本当に良かった。
M君、おめでとう。
傍らでやきもきしながら見守っていたお母さんも大変な1年だったと想像できます。お疲れ様でした。


二人目は、『都立チャレンジ高校受験を振り返って(2)』、『家庭塾卒業後の生徒たち(3)』、『大学合格の知らせ』のO君です。
O君には、チャレンジ高校受験と、大学受験で関わりました。
また、昨年は、2回限りのスポット指導でしたが、就職試験の面接練習もしました。
そして、お母さんからの新年のメールで、暮れに就職が決まったことを聞きました。

以下は、O君のお母さんからのメールです。

お手紙ありがとうございました。
そして、Oが就職のお祝いを頂戴いたしましたようで、誠にありがとうございました。
お心遣いに感謝申し上げます。

もうすぐ大学の卒業式です。
先生にお付き合い頂き、見学会に行った時の事がとても懐かしく、あっという間に時は流れていくのだと改めて感じます。

就職先については不安も多々あり、日頃のOを見てますと、続けていけるかわかりませんが、何とか頑張ってもらいたいなと思います。
高校受験の時から先生にはたくさんお世話になりました。今日があるのも先生のお陰と思います。

今後もご助言いただくことがあると存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それから数日後、再び、O君のお母さんからメールが届き、卒業式典がアーカイブで視聴できるので、見てほしいとのことでした。
アンは、もしかしたらと期待を胸に、すぐに視聴しました。

O君が卒業式で成績優秀者の5人のうちの一人として表彰され、しかも卒業生代表として答辞を読む姿が映し出されていたのです。
答辞で、O君は大学入学と同時に、大学では優秀な成績を取ると、深く心に決めていたと述べていました。

高校に入学した際にも、「基礎的な勉強が身についていないので、高校では勉強をしっかりやる。勉強だけでなく、部活にも入って最後までやり抜く」と言っていましたが、高校では有言実行で、優秀な成績で指定校推薦で大学合格を果たし、部活では部長まで務め上げ、後輩に引き継ぎました。

ところが、就職の面接練習をした時には、大学の4年間、サークルにも入ってない、バイトもやったことがないと聞いて、O君にはアピールすべき点がないと思ってしまいました。しかも、その時に希望していた会社に入りたいという熱意が全く感じられなかったのです。これでは、受からないと思いました。
「志望理由」にも訴えるものが書けてなかったので、アンも会社のホームページを見ながら、なぜその会社に入りたいと思ったのか、入社してからの抱負は、自分の長所は何か、大学時代何を頑張ったのかを問い続け、志望理由を書き直しました。

その過程で、O君が大学の4年間、サークル活動やバイトに充てる時間もないほど勉強を頑張っていたことがわかりました。
良い成績を取るために、殆どの時間を費やしたということでした。
その結果、4年間を通して学年で一番だったそうです。

ところが、O君はこの事実をお母さんに伝えていないばかりでなく、就職の面接でも生かそうとしていませんでした。
在籍大学が大した大学ではないから、というのがその理由でした。
就職指導の先生にも、そのようにアドバイスされたといいます。

アンはとんでもないと思いました。
入学した大学のレベルに関わらず、4年間、どの科目も万遍なく勉強して、トップの成績を維持することは並大抵の努力ではないと思うからです。
そして、目標を立てて、その実現に向けて努力することは、社会に出ても生きるはずです。

O君はずっと謙虚すぎるのです。
それでも、卒業式のアーカイブを見て、アンは誇らしい気持ちでいっぱいになりました。


三人目は、これまで何回も記事にしているR子ちゃんです。
彼女の歩みや成長の過程は、「2012年チャレンジ高校受験を振り返って」「希望」「友達できた」「チャレンジ高校受験から大学合格まで」「大学院進学」を読んでいただけるとわかります。
今年でR子ちゃんと付き合い始めて丸10年になります。ラインのやり取りだけでなく、節目、節目で家庭塾に来て、近況や悩み事などを話していました。
生徒は成長しますが、アンもそれなりに勉強しているので、指導方法だけは進化していると思っています。

R子ちゃんから届いたライン

先程家に帰ってきた際にお祝いのお手紙を拝見させていただきました。
本当にありがとうございました。

先生から頂いたお手紙を読んでいて、中学生の頃からずっとお世話になってきたので、辛い時も先生が支えてくださったおかげで、前に進むことができたと思っています。
先生とお会いしたいと思いながら、中々日程調整が出来ずに申し訳ありません。
また、連絡させていただきます。

R子ちゃんが、チャレンジ高校受験からこれまで、いろいろ悩んだり、苦しんだりしながら、一つずつ頑張って乗り越えてきたことを知っているので、それを手紙には書きました。
就活も早い段階で決まり、4月1日、社会人になりました。
学生時代とは違い、社会人になると、社会の荒波にさらわれそうになることもあるかと思いますが、長年やってきたバイトの経験も生かして、職場で力を発揮してほしいと思っています。

上記、3人の生徒たちはアンにとって自慢の生徒たちです。
今後も、他人の力も借りながら、未来を築いていってくれることを期待します。



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大学院進学 [家庭塾卒業後の生徒たち]


つい先日、「2012年チャレンジ高校受験を振り返って」、「チャレンジ高校受験から大学合格まで」、「家庭塾卒業後の生徒たち(1)」などで記事にしたR子ちゃんが、来年の春から大学院に進学することが決まったと報告しに来てくれました。
家庭塾の生徒で、大学院に進学するのはR子ちゃんが初めてです。
想像していたことなので驚きはしませんでしたが、やはり嬉しい報告で、アンまで誇らしい気持ちになりました。
23歳の誕生日を迎えたばかりだったので、心ばかりのケーキでお祝いをしました。

R子ちゃんは、まだ必要以上に人からどう思われているかが気になって悩んだり、中学の時に不登校だったことは引きずっているようですが、出会った頃は少女だったのに、エレガントな女性になって(と言っても、可愛らしくて、大人びてはいませんでしたが)、月日の流れを感じました。

アンが一番良かったと思ったことは、今年からアルバイトを始めたと聞いたことです。
消極的でおとなしいR子ちゃんが、大学や大学院では何とかやり過ごせても、社会に出て行くのは大変だと思っていたからです。
大学ではハードなゼミに入っていて、その日、R子ちゃんが家庭塾に来たのも5時過ぎでした。それでもその日は午後が空いていたということで、通常は夜までゼミの教室にいるとのことでした。
ほとんど朝から晩まで大学、そして土、日はバイトだというのですから、体力も精神力もついてきているのだと思います。バイトで稼いだお金は、大学院の学資の足しにするそうです。
最近、働き始めたお母さんに申し訳ないからと言っていました。
つらいことがあるとお母さんに話を聞いてもらっていたR子ちゃんが、今では反対に聞き手に回ることもあるようです。
生徒の成長をつぶさに見られることは、アンにとっては何よりの財産になります。
これからもきっと、まだまだ成長していくことでしょう。楽しみです。

最後に、R子ちゃんのお母さんから届いたメールを紹介させていただきたいと思います。

R子ちゃんのお母さんからのメール
ご無沙汰しています。
先生、お変わりありませんか。
先日は、R子がおじゃましました。ありがとうございます。
久し振りに先生と会えて、うれしかったようです。

私は、7月から平日、仕事を始めました。
結婚してから仕事をしていなかったので、まだまだ慣れない状態です。私が仕事を始めた事により、R子が自分でやらなければならない事が増えたので、自立につながっていればよいな、と思っています。

先生の指導を受ける前は、この先どうなるだろう―R子が自立でき出来る時があるのだろうか―と不安だらけでした。
今、前に歩きだしているR子を見守りながら、あの時、薬だけでなく、先生の存在は、とても私に安心感を持つ事が出来ました。また、私も先生にお会いできる日がありましたら嬉しいです。
先生、お体には気をつけてください。



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令和から新生活をスタート [家庭塾卒業後の生徒たち]

新年度が始まりました。
間もなく、平成も終わり令和に入ろうとしています。

アンの生徒も、この4月から高校生活、大学生活、専門学校生活、社会人生活にそれぞれ踏み出す生徒がいます。

その中からアンに届いたメールを紹介したいと思います。


1通目は2013年、2016年にチャレンジ高校に合格したMちゃん、R君姉弟で、この春、社会人、専門学校生として新たなスタートを切ります。
この3月で美術系の専門学校を卒業したMちゃんは、2月の末、就職が決まったその日にも報告の電話をかけてきてくれました。
その時に、自分は精神障害を患っているので、障碍者枠での就職だと聞きました。
外側から見たらMちゃんの障害は誰も気がつかないと思いますし、公表したがらないケースの方が多いはずなのに、専門学校でもそれをオープンにしていたとのことで、そのお陰で周囲の人たちの協力も得られ、今回の就職も決まったとのことでした。
Mちゃんのことを、アンは潔くて、勇気があると思いました。

就職が決まったら、アンのところに遊びに来ると言っていたのですが、都合がつかずに電話をくれて、その時に弟のR君の話も出て、チャレンジ高校での3年間は本当によくがんばったとのことでした。そして、R君が高校でもらった賞の話も出たので、ブログにも書きたいから、それをメールで教えてほしいと頼み、以下のメールを送ってきてくれたのです。

Mちゃんからアンへのメール
先程はありがとうございました。

弟は最優秀生徒、新聞賞、皆勤賞の三つの賞を取りました。

私は障害者の事務職に就き、副業で絵の仕事と、漫画制作をしていくつもりです。
お時間があれば、またお会いしたいです。


アンからMちゃんへのメール

何年経ってもこうして連絡してきてくれて、頑張っている様子を知ることが出来るのは本当に嬉しいです。
私の仕事の励みにもなります。

Mちゃんや、R君の夢が実現することを祈っています。


2通目は、2015年にチャレンジ高校に合格したNちゃんのお母さんからのメールです。

Nちゃんのお母さんからのメール

先生、ご無沙汰しています。
Nの母です。

本日、無事大学に入学することができました。

先生の所でお世話になりだした頃は、まさか大学生になるとは想像していませんでした。今は、ここまで成長してくれてとても嬉しく思っています。

その節は本当にお世話になりました。
チャレンジ高校に入学できなければ、今このような道には進んでなかったと思います。
これから、Nにとって大変なこともたくさんあると思いますが、自分の好きなことを見つけ楽しんで大学で学んでもらいたいと思っています。

先生、毎日お忙しいかと存じますのでご自愛ください。
入学のご報告まで。


アンからMちゃんのお母さんへのメール
大学入学おめでとうございます[ぴかぴか(新しい)]
嬉しいご連絡ありがとうございます

Nちゃんの努力、そしてお母さんのこれまでの頑張りが報われて本当に良かったですね。

受験直前になって、受験校をチャレンジ高校のK高校からO高校に変更した時の強い意志表示は、私も今でもはっきり覚えています。

自分でやると決めたことはやり遂げるのがNちゃんなのだと思います。
大学でもまたきっと頑張って自分の未来を築いていくことでしょう。
楽しみです。

また、大学生活についても様子を教えていただけたら嬉しいです。

頑張りすぎて息切れしないように、淡々とやるべきことをやってほしいと思っています。

健闘を祈っています。




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3人の合格報告 [家庭塾卒業後の生徒たち]

11月中旬から下旬にかけて、家庭塾の卒業生およびその保護者から専門学校、大学への推薦合格が決ったという電話やメールがありました。
短期の指導が多いのですが、生徒や保護者がアンを忘れずにいてくれて、嬉しい知らせを届けてもらえると、細々とでも家庭塾を続けてきて良かったと、新たな意欲が湧いてきます。

報告を受けた順に下記に紹介させていただきたいと思います。

1人目は、「2013年 チャレンジ高校受験を振り返って(2)」のMちゃんからの電話でした。弟が指定校推薦で、今日、専門学校に合格したとのことでした。
弟とは、「2016年 チャレンジ高校受験を振り返って(2))のチャレンジ高校に合格したR君のことでした。

Mちゃんは、2年前、チャレンジ高校を卒業して美術系の専門学校に合格した時も、合格した当日に電話をかけてきてくれました。

Mちゃんから電話をもらったことで、R君がチャレンジ高校の面接練習の時に「中学で不登校になってしまったことはとても後悔している、高校では絶対に頑張る」と力強く言い切っていた姿が思い出されました。
指定校推薦が取れたということは、言葉だけでなく、それを実践したのだと思いました。

Mちゃん自身は、現在、就職活動中とのことでした。

その後、アンがR君とお母さんにお祝いのメールを送ると、R君からは「ありがとうございます」のメールが、お母さんからは以下のメールが届きました。

Mちゃん、R君のお母さんからのメール

今晩は。お元気ですか?

有難うございます。
お陰様で、4年卒だったのを3年卒にして、なんとか無事合格出来ました。
面接練習の際には、家庭塾でやった自己PRを引っ張り出し、使わせていただきました。Rは、自分が不登校だった時、ゲームを通して色々な人と知り合い、とても救われた。
そんなゲームが作りたいと、ゲームクリエーター科に4年通う事になります。

Mは、焦らず仕事を見つけられればと思っています。

先生もお身体に気を付けて、益々、頑張って下さい。
家庭塾が必要な人のために。


2人目は、「2015年 チャレンジ高校受験を振り返って(1)」のNちゃんのお母さんからのメールでした。
Nちゃんはチャレンジ高校の中では一番倍率も高く、作文を書く力もかなり必要とされる、アンからみてもレベルが高いと感じられる高校に合格した生徒でした。

Nちゃんのお母さんからのメール

大変ご無沙汰しております。
Nの母です。

チャレンジ高校受験の際には、お世話になりました。
先生は、お変わりございませんか?

突然のメールで失礼いたします。
本日、大学合格の知らせがありましたので、お世話になりました先生に、ご報告したくメールいたしました。

チャレンジ高校の指定校推薦を受けることができ、●●女子大学、家政学部服飾造形学科に入学します。

高校は3年卒業を目指して頑張っていましたが、途中パワーダウンしてしまい、4年での卒業になってしまいました。

大学は指定校推薦でと決めていたようなので、●●女子大、一本で考え、成績も落とさないようがんばりました。

夏休み頃からドラッグストアでのバイトも始め、今は学校にバイトにと毎日忙しくしています。

先日、久しぶりに家庭塾のブログを拝見し、そろそろ受験なんだなと、とても懐かしく感じました。

これから益々お忙しいと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。

(Nちゃんは高校受験の時に、かねてより志望していたチャレンジ高校から、よりレベルが高いと思われるチャレンジ高校に変更し、ほぼ仕上がっていた志願申告書も書き直すことになりました。
挑戦だと思うアンに対し、簡単に受かりそうもない学校の方がやる気が出る、トップで合格したいなど、見た目のおとなしさとは異なる、負けず嫌いな芯の強さを見せていて、それが印象に残っています。
高校でもその力を発揮して、お母さんも認めているように頑張ったのだと思います。)


3人目は、「2016年 チャレンジ高校受験を振り返って(1))」のIちゃんで、チャレンジ高校を不合格になり、通信制サポート高校に進学した生徒でした。

Iちゃん本人からと、お母さんからメールをいただきました。

Iちゃんからのメール
お久しぶりです。
連絡しなくてすいませんでした。

大学受験が決まるまで連絡が出来ませんでした。
そして今日、大学の合格発表で、合格できました。

12月、先生と少し話したいので、お時間があったら教えて頂けますか。


Iちゃんのお母さんからのメール

ご無沙汰しております。

大学受験、合格しましたので、報告させていただきました。

高校三年になってから、Iの中で、先生や先輩と話をしたり、将来を考えたようです。
合格したら、アン先生に会いに行くと、話しておりました。

相変わらず、毎日部活の練習で9時過ぎに帰って来る生活です。
お友達や学校いろいろ悩んで、自分なりに考え、成長したなぁと感じております。
よく頑張ったなぁ~と!

私も先生と時間を作り、お話しできたらと思っております。


(家庭塾を始めて以来、毎年、チャレンジ高校を受験するどの生徒にも言っていることがあります。それは、家庭塾に通い続けて頑張った生徒は、チャレンジ高校に合格しても、不合格になっても、その頑張りを忘れなければ、未来は拓けるということです。
Iちゃんも、まさにその言葉が当てはまった生徒だと思います。
Iちゃんの属する部活はハードなことで知られていますが、そのことは毎年見に行っている部活の発表会を見ればわかります。
どれだけの努力をしてきたのだろう、とアンも感心し続けていました。)


上記の3人については、それぞれ後日、お互いの都合がつく折りに会うことになっています。
今から楽しみです。



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グッドニュース [家庭塾卒業後の生徒たち]

1ヶ月半ほど前になりますが、「2017年チャレンジ高校受験を振り返って」で記事にしたM君からうれしい報告がありました。
チャレンジ高校に不合格になり、私立の通信制高校に進学した生徒です。
作文も面接も合格点だと思っていたM君が不合格になったことに、アンは未だに納得できずにいたのですが、今回のM君から受け取ったメールによって胸のつかえが降りた気がしました。

以下に、M君からのメールを紹介したいと思います。

M君からアンへのメール

夜分遅くにすみません。でも今日の喜びを一刻も早くお知らせしたくて[わーい(嬉しい顔)]今日以前お話しした作文の●●発表の本番でした。

あれから2度3度ほど家庭塾で書いたことをもとに手直しをして、本番に臨んだのですが全国大会出場はなりませんでしたが、東京都教育●●●賞をいただくことができました[わーい(嬉しい顔)]
家庭塾での作文特訓の成果だと思います。

高校に入り初めて学校生活らしいことをできたのではと自分では思っています。
ぼくが受けたチャレンジ高校の代表もいましたが、賞には入りませんでした。

今回の体験から、何ごとにもまずチャレンジして努力すれば結果はともなうということを学びました[わーい(嬉しい顔)]


アンからM君への返信

作文の受賞おめでとうございます[ぴかぴか(新しい)]
M君が頑張ったからだと思います。これでチャレンジ高校へのリベンジが出来ましたね。
今回の経験から自分なりに学べたことは良かったと思います。

高校に合格することより、作文で賞を取ることより、チャレンジして努力すれば、たとえ結果に結びつかなくても、それが自分の財産になるということを掴んだことが、M君の未来を作っていくのだと思います。

嬉しい報告ありがとう。

(●●の箇所は匿名のためのもので、実際にはきちんと書いてありました)


上記の作文発表については、まずM君の生活態度や作文の力が高校で認められて学年代表に選ばれ、自分で書いた作文をアンに見せてくれて、アンはそれを少し手直ししたという経緯があります。

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