夏休み明けの憂鬱とＡｙｕちゃんの近況

通常より授業時間も多く、生徒それぞれの課題（英語についてですが）も多い夏休みが終わってほっとしていますが、不登校ではない生徒にとっても夏休みが終わってしまうことには、抵抗感があるようです。

一番の理由は、夏休みが講習や宿題等でいつもより大変でも、家にいれば自由だし、気楽で、友達の顔色を見たり、気を使わないでいいからだと言います。
学校が好きな生徒ももちろんいるでしょうが、学校が必ずしも楽しい場所とは言えなくなっているようです。

もう１０年余り前のことになりますが、「さようなら不登校」、「ＮＥＸＴ　ＬＥＶＥＬ」のＡｙｕちゃんも中学３年の夏休みが終わる直前になって、真剣な顔をして、２学期からは学校に行くとアンに宣言したことがありました。
その時点では、本当にそうしようと思ったのでしょう。

その時、１日だけは行ったのか、それとも行ったと嘘をついたのか、今となっては思い出せませんが、アンが家庭教師として通っている間、学校に行った記憶はありません。

学校がそれほどつらく、居心地の悪い場所なら、アンは行かなくてもいいと思っていたのですが、行かない自分、行けない自分を認めることが出来ずに、将来のことを考えると、不安で底知れない闇の中に落ちていく気持ちになるのは想像出来ます。

そんなＡｙｕちゃんも高校を卒業し、推薦で入学した大学はすぐにやめてしまいましたが、社会人になってしっかりと働き、結婚もして、この８月には２人の子どものお母さんになりました。

以下は、Ａｙｕちゃんから受け取ったメールです。

８月４日午前５時４７分に２７３６ｇ、女の子を無事出産しました。上の子の時に比べてとても安産でした。年子の子育てに不安もありますが、バタバタと育児に奮闘中です。

Ayuちゃんは確実に自分の居場所を見つけたようです。
これからも、Ayuちゃんとの付き合いは続くと思いますが、「さようなら不登校」から始まって、「NEXT　LEVEL」まで進んだAyuちゃんの記事はひとまず終了したいと思います。

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昔のAyuちゃんと同じように、現在、不登校の渦中にいる生徒も、今はまだ明るい未来は見えないかもしれませんが、一歩でも踏み出す勇気を持てば、何かが変わると思います。一人で悩まないで、家族以外の信頼できそうな大人の力を借りれば、道は拓けていくはずです。