SSブログ

2024年度大学受験を振り返って [受験]

通常であればこの時期は「都立チャレンジ高校受験を振り返って」という記事を書いているのですが、ここ数年は該当する生徒がいなかったので、今回はチャレンジ高校生の一般受験を振り返ってみたいと思います。

一つ前の記事にも書きましたが、合格した大学は、
大妻女子大学、和洋女子大学、文京学院大学、昭和女子大学、東京経済大学、共立女子大学、清泉女子の7大学で、そのうち、和洋女子大学、文京学院大学、東京経済大学は特待生での合格です。

チャレンジ高校生としては立派な成績だったと思いますが、いい結果を残せたのは、受験した殆どの大学に英検2級の優遇措置があったこと、またF子ちゃんの現代文の読解力が優れていたことだと思っています。
また、共立女子大学は3科目受験でしたが、英語と現代文だけで受験できる大学に絞って受験したことも功を奏したと思っています。
英検2級の優遇措置がある大学を詳細に調べてくれたのはF子ちゃんのお父さんで、お父さんの協力は大きかったと思います。
アンは、受験結果が出るまで、英検2級がこれほど合格に寄与するとは知りませんでした。

F子ちゃんは大手の映像塾に席を置いていたのですが、課題が思うように進まず、2,3か月通っただけで、受験勉強の大半はアンとやりました。
英検については、高校1年で3級。高校2年で準2級、高校3年で2級に合格していました。英検の試験が近づく2か月ほど前からはそれに向けて集中的に勉強しましたが、英作の配点が高いので(英作文を一つ書くだけで、語彙やreadingやlisteningの分量と同じ配点が得られるため)、特にそこに力を入れました。リスニングには苦手意識があったのですが、英文の流れをつかむ練習を繰り返し、何とかクリアしました。
また、現代文は得意だったのですが、記述はそれほどでもなかったので、大事な文章に線を引いて読むことと、要約に力を入れました。

今回の受験については、F子ちゃん自身に頑張って合格したという意識は少なく、消化不良の部分が残っていて、浪人して、さらに偏差値の高い大学に入りたいという気持ちもあるようです。
けれど、アンはそれには反対しています。
F子ちゃんは疲れやすく、スタミナがなくて、学校から帰るとすぐ寝てしまって、家庭塾に遅刻するのも昼過ぎまで寝ていて起きられないからです。
たとえ予備校に通うにしても、自宅で一人で勉強できないことも理由になります。

F子ちゃんの問題点は、2時間余りの遅刻は毎度のことで、合格するためには、それぞれの大学の過去問を徹底的にやるのが一番の近道だと思ったのですが、それを宿題に出しても殆どやってきませんでした。
遅刻も家で勉強しないこともあまりに酷すぎると思ったので、12月に入ってからのことだと記憶していますが、アンは一度だけ本気で怒って、指導をやめると宣言したことがありました。
その後しばらくは遅刻しないようになりましたが、お父さんによると家ではほとんど勉強していないとのことだったので、これまでの週1回、2時間の授業を倍の4時間から5時間に増やして、家庭塾で過去問を解くようにして、間違った問題を説明して、再度解くようにしました。
また、3科目受験もあったので、世界史の勉強はアンもやるようにして、1問1答形式で2カ月ばかり取り組みました。
世界史についてはF子ちゃんも頑張ったと思います。学校の授業が午後からの日は午前中1時間ほどラインで世界史の授業をしたこともありました。
世界史だけでなく、F子ちゃんの受験する大学の過去問はすべてアンも解いたので、アン自身も受験生になったような気分でした。
チャレンジ高校の受験と比べると数倍も大変でした。

アンが幾度となく、努力しないで大学に合格するのは良くないし、やめる可能性があると言ったので、そこはF子ちゃんも気にしているようでした。
そこで、最後に受験した昭和女子大学に関しては、1週間ほどでしたが、アンは一切関わらず、F子ちゃん一人で頑張ってみることを勧めました。
これまでよりは頑張ったようです。

たとえ不合格であっても、頑張った経験はその後の人生に役に立つと思っているのですが、F子ちゃんについてはそうは言えない部分が残念です。

けれど、高校2年でお母さんを突然亡くしたF子ちゃんのつらさ、大変さを思うと、仕方がなかったという思いもあります。
しばらくは家がお通夜みたいに暗かったと、アンに話してくれたことがあります。
お母さんが元気な頃はもっとやる気もあったし、遅刻もしていませんでした。
そう考えると、精神的にきつい中で、F子ちゃんなりに頑張ったのだと、十分に認めることが出来ます。

これまでのことは引きずらずに、F子ちゃんが入学する大学で、本来の自分を取り戻し、まずは勉強を頑張ってほしいと思っています。
心機一転、きっとやれると信じています。
その理由は、上記にスタミナがないと書きましたが、土壇場になると力を発揮するタイプだからです。
受験した8大学も1日だけでなく、2日間、3日間、受けた大学もあります。
2月上旬は毎日のように試験を受けていました。かなりハードなことなのに、それがやれたことはすごいと思っています

最後になりますが、お父さんは仕事をしながら、願書の提出をはじめ、いろいろな面で本当によく頑張ったと思います。
それだけに、お父さんは結果に大満足しているのではないかと思われます。
心から労を労いたいです。