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大手塾の映像授業のメリットとデメリット [受験]


現在通ってきているF子ちゃんが、夏休みから本格的に大手塾の映像授業を受け始めました。
ほとんど毎日通っていて、1日6時間から8時間の授業を受けています。
アンの家庭塾に来る土曜日は、午前中に映像授業を受け、午後にアンの塾に来て、夕方から夜にかけて再び、映像授業を受けに行きます。

中学では不登校、またチャレンジ高校の勉強は緩いので、F子ちゃんとしてはこれまで経験したことのないほどの勉強量です。
ずいぶん頑張っていると思います。

ところがここ2回ほど、アンが授業を始めると、涙を流すようになりました。
かなり頑張っても思うように進まず、夏休み中に映像授業の課題が終わらないというのです。
周囲を見ると、みなF子ちゃんより進んでいて、それも落ち込む原因になっているようです。

F子ちゃんは中堅レベルの大学に行きたいと思っているのですが、アンに限らず、それは無理だと断言できると思います。
アンが教えているのは英語だけですが、大手塾では現代文、古文、それに世界史もやっています。
現代文はともかくとして、古文や世界史は夏休みからやり始めたばかりですし、英語については、アンとは中学の復習から始め、英検の準2級は合格して、今は2級を目指して頑張っているところですが、中堅の大学レベルには達していません。
まだまだ未消化の部分がかなりあるからです。

夏休みが始まった時点で、あれもこれもと欲張らずに、量を抑えて、その部分については確実に出来るようにしようと話し合いました。
大手塾では受験勉強、アンのところでは英検の勉強と即戦ゼミの問題集に絞ることにしたのですが、塾の夏休み中のノルマに追われて、アンが出す宿題は3分の1程度しかやれていません。

映像授業の教材も見せてもらい、良く出来ていると思いました。 映像授業は何回でも受けられるし、10時までやっているので、自分の都合のいい時間に受けられるので、それはメリットだと思います。

デメリットとしては、いついつまでにレベル別の問題集を何冊もやる必要があり、そこに重きを置くと、ただこなしているだけで、内容が殆ど身についていないということになってしまいます。 また、質問の時間が限られているのもネックになっているようです。 F子ちゃんに限らず、これまでの生徒も映像授業の塾では復習が追いつかないということがありました。

毎日、その授業を受け、レベル別の問題集も内容もきちんと理解したり、暗記して進めていけば、難関大学でも合格すると思います。
けれど、それはごく少数の生徒であって、大部分の生徒は休んだり、ついていけなくなって、受験も不本意な結果に終わるような気がします。

夏休みも2週間を切りました。
残りの日々をF子ちゃんが周囲の生徒と自分を比較しないで、欲張らずに、「夏休み中はこれだけはやれた、出来た」というように発想を切り替えてほしいと思っています。



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