2024年度チャレンジ高校の応募状況 [受験]
都立チャレンジ高校の応募状況が東京都教育委員会のホームページに掲載されていました。今年もまた家庭塾からの受験生はいませんでしたが、例年通り、下記に記します。
なお、募集人員、応募人員ともに男女は問われていません。また、応募倍率の( )内は昨年2023年度のものです。
六本木高校 募集人員170 応募人員285 応募倍率1.68(1.62)
大江戸高校 募集人員170 応募人員261 応募倍率1.54(1.28)
世田谷泉高校 募集人員170 応募人員257応募倍率1.51(1.32)
稔ヶ丘高校 募集人員230 応募人員353 応募倍率1.53(1.26)
桐ヶ丘高校 募集人員170 応募人員186 応募倍率1.09(0.91)
小台橋高校 募集人員260 応募人員282 応募倍率1.08(0.93)
チャレンジ高校の倍率は年々下がってきていて、不登校や学力不振の生徒にとって魅力のある学校とは映らなくなったのかと想像していましたが、昨年に比べてどの高校も倍率を伸ばしているのはいい傾向だと思いました。
というのは、チャレンジ高校は「これまでの中学校には自分の居場所がなかった」、「中学は安心して通える場所ではなかった」という生徒にとってはやはり最適な学校だと思うからです。
それは「家庭塾」の卒業生を見ていても感じることです。
チャレンジ高校は一般の高校に比べて、勉強面も生活面も緩いと思いますが、チャレンジ高校を選んで受験する生徒、合格して通うことになる生徒には心を休める、癒しの場所になっていると思います。また、そういう空間や時期は必要であり、初めの一歩を踏み出しやすいのではないかと考えています。
反面、中学で不登校になってしまったものの、プライドが高かったり、上昇志向が強かったりする生徒にとっては、チャレンジ高校は一般の高校とは違うと思い、劣等感を持つてしまうこともあり得ます。
理由はどうであれ、自分がいる場所を否定するのは良くないと思っています。
避けたいのは、チャレンジ高校には何とか平和に通えていたけれど、卒業後に自分の行く道がわからずに進学した学校をやめてしまったり、引きこもりになってしまうことです。
そういうケースも多々あると聞いています。
チャレンジ高校で最初の一歩を踏み出すことに成功したら、それで終わらずに、その先の人生を展望して、何か一つでもいいので、自分の好きなこと、興味が持てることを探して、それに取り組んでほしいと心から思います。