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英単語の新しい記憶法 [英語]

英語を勉強するうえで英単語を覚えることは欠かせませんが、「英単語を覚えるのは苦手」「覚えたつもりでもすぐに忘れてしまう」と思っている生徒、または受験生は多いと思います。
実はアンも英単語を覚えるのは苦手だし、単語を覚えることに時間も費やしたくないし、気が進みませんでした。
そんなアンも、英語で通って来る生徒には、毎回、単語の宿題は出しているし、チェックして、なかなか覚えられない単語については繰り返し、やってもらうことにしています。

アン自身は文章中に出てくる知らない単語については、その都度覚えるようにしていましたが、単語だけの教材を使っての暗記はもうかなりの期間していませんでした。

ところが、ここ半月余りは、アン自身の英語の勉強に単語の暗記も組み入れるようになりました。
先日、合格祝いをした生徒から良さそうな英単語の教材を教えてもらったからです。
暗記することが極端に苦手だった生徒が、「単語が一番得意」と言い切ったのは、本人の努力はもちろんですが、自分に合った教材に出会ったことが理由だったようです。

そこで、アンも早速、Amazonでその教材を手にいれました。

本のタイトルは「百式英単語」(西東社・太田義洋)で、表紙の説明には「どの単語集でも覚えられなかった君へ贈る!確実に覚えられる最強の単語集」と書いてありました。
共通テストや、英検準2級から準1級合格をカバーできる単語集で25時間で2023語を覚えるようになっています。

覚え方は簡単で、1日20分、百語を、かけ算の九九を覚える要領で、1単語につき2回音読していきます。その百語を1週間音読し続けます。
アンもまだ始めたばかりですが、九九を覚える感じで、1日20分、ひたすら音読を繰り返していくと、意味のわからなかった単語が脳に染み込んでいき、口からしぜんに出るようになるのです。
書いて覚える必要もなく、大切なのはとにかく音読することです。

英単語を覚えるのが苦手だと思っている生徒は、出来るだけ早く教材を手に入れ、このゴールデンウイークからやり始めてみてはいかがでしょうか。



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支配する愛 [アンおばさんの教育ミニコラム]

「家庭塾」に連絡してくる保護者の方々は、わが子の「する、しない」、「出来る、出来ない」だけを見て、子どもを評価する方はいなくて、「とにかく、学校にさえ行ってくれれば」、「普通になってくれれば」と願うに留まっています。

けれど、教育家族の親は反対で、多くは「出来るか、出来ないか」だけで子どもを判断し、出来が悪ければ非難したり、責め立てたりします。 偏差値の高い高校、大学に進学することが子どもの「幸せ」だと信じ、教育費に莫大なお金をつぎ込み、肉体的にも精神的にも子どもにかける労力を惜しまず、子どものために出来る限りの努力をします。

子ども自身も能力もやる気もあり、親子で考えが一致していて、共通の目標に向かって苦楽を共にすると、上手くいけば達成感も得られるし、家族の絆も深まり、未来も拓けるかと思います。
一方で、能力はともかくとして子どもにやる気がなく、親は頑張っているのに、子どもが期待に応えず、教育費ばかりがかさんで成果が得られないとなると、親は平静ではいられなくなります。
その場合でも、諦めることは出来ずに、子どもを勉強へと駆り立て、この時期さえ耐え抜けば、明るい未来が待っているはずと                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              信じて疑いません。
教育家族によく見られる例で、自分も親にそうやって育てられてきたから、「幸せ」は偏差値の高い学校に進学すること、一流会社に入り、豊かな生活を送ること、その価値観しかありません。
夫婦仲が悪く、愛のない冷たい家庭であっても、そこはあえて見ないようにして、豊かで贅沢な暮らしができればそれで良しとするのだと思います。

その種の親は、往々にして、子どもが言うことを聞かなかったり、思い通りにならなかったりすると、子どもに愛情を注げなくなります。 本来、親は子どもに見返りを求めるべきではないと思うのですが、「こんなに子どものためにしてやったのに何なの、この子は」とか、「裏切られた」と感じる親さえいます。

それは子どものためと言いながら、本当は自分のため、「子どもを支配する愛」と言えるのではないでしょうか。 それは愛とは言えないものですが、親は子どものためと思ってやっているのでそれを愛だと錯覚し、子ども自身もそれを親の愛だと信じているので逆らうことも出来ずに、親の期待に応えられなかった負い目もあって、青年期にさしかかる頃には、心を病んだり、引きこもりになる可能性もあります。
可能性ではなく、アンと親しい家庭教師の先生方の教え子にはそういう青年たちが少なからずいます。

最近、アンの知人の一人が「あんなに心配をかけておいて、あれほど尽くしてやったのに、恩を仇で返して。何なの。あの子は」と言って、子どもとの関係を断ってしまったという出来事がありました。
私は、「…のに」と思うことはやらないほうがいいと思っていますし、息子を亡くしたアンからしてみれば、親の意に沿わなくても、子どもが元気で幸せに暮らしていれば、それで十分という思いがあります。

「支配されている子ども」は、多くの場合、母親は否定したくても出来ない重すぎる存在です。 支配する親に育てられた子どもは、愛に飢え続け、自己肯定感を持てないまま、満たされない日々を送ることになります。
たとえどんなに子どもを愛していても、「支配する愛」が愛ではないことに、親も子どもも早く気づいて、関係を再構築してほしいと思います。
親も子も幸せにはなれないからです。



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生徒の合格祝い [受験]

1週間ばかり前になりますが、生徒2人の合格祝いを自宅近くのロイヤルホストでやりました。
1人はチャレンジ高校の受験から大学受験まで、3年半ばかり通って来ていたF子ちゃん。
もう1人は中学2年から高校2年の終わりまで4年間通って来ていた横浜の私立大学付属中学・高校出身のS子ちゃんです。

F子ちゃんは受験勉強をほとんどしていなかったのに、英検2級の資格と、国語の読解力が優れていたため、一般的には名前の知れている7つの大学に特待生も含めて合格しました。
(合格した大学については前々回の記事、「都立チャレンジ高校生の大学受験結果)


一方のS子ちゃんは、家庭塾をやめてから、難関大学の総合政策学部を目指して必死で頑張ったようですが不合格になり、浪人して再度、挑戦しました。
浪人すると聞いた時は、アンはハードルが高すぎると思ったのですが、偏差値が高いから選んだわけではなく、その大学のその学部に魅かれて、そこで勉強したいという強い思いがあったので、応援したいと思いました。
結果は不合格で、進学することになった大学は共通テストで受かった大学で、行きたいと思っていた大学ではなかったようですが、総合政策学部のある大学だったので、決めたようです。
S子ちゃんは本当によく頑張ったようで、そんな自分に満足していて、「後悔はしていない」と言い切っていました。
「家庭塾」に来ているときから暗記は大の苦手で、それは変わらないと言っていましたが「今は、英単語が一番得意です」と胸を張っていたことからも、S子ちゃんがどれだけ頑張ったかは想像できました。

F子ちゃんについては、S子ちゃんのように真剣に受験に取り組まずに、どこの大学のどの学部で勉強したいという明確な目標もなく、ただ少しでも偏差値の高いところに合格したいという思いしかなかったので、後悔ばかりが残ったようです。
そして、勉強しなくてもそれなりの大学に合格したのだから、浪人すればもっと偏差値の高い大学に合格出来る、そうしたいという思いが、大学入学手続きのぎりぎりまで消えませんでした。
アンも何回も浪人については相談を受けたのですが、断固として反対の姿勢を貫き通しました。
これまでろくに勉強してこなかった生徒が、浪人したからと言って、急に勉強するようになるとは思いませんでしたし、スタミナ的にも精神面でも無理だと思いました。
浪人したとしても、今年受かった大学にも受からない可能性もあります。

S子ちゃんは、これまで努力した経験を活かして、縁があって入学した大学でも頑張り続けることでしょう。そして、「この大学に入って良かった」と思える大学生活が送れると確信できます。
F子ちゃんは、都立チャレンジ高校と違い、朝からの授業もあるはずですし、まず休まずに通うことがテーマになるかと思います。
そして、偏差値ばかりを見るのではなく、入学した大学でどれだけ頑張れるか、自分の強みとなるものを身につけるかが問われるでしょう。

F子ちゃんも、S子ちゃんも家庭塾に何年も通い続けてくれた生徒なので、アンにも思い入れがあります。
自らの力で、明るい未来を築いていってくれること心から願っています。



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