SSブログ

チャレンジ高校から大学、そして社会人になる生徒たち [家庭塾卒業後の生徒たち]

チャレンジ高校受験で頑張った生徒は、その後も努力を続け、未来を築いていけると信じているアンですが、まさにそうなった生徒3人について紹介したいと思います。

一人目は、『1対1の英語指導』のチャレンジ高校の受験生、『2018年、都立チャレンジ高校受験を振り返って』、『三者三様のやる気』のM君です。

M君のお母さんから、3月に入って間もなく、ラインをいただきました。

M君のお母さん===こんにちは。暖かい日々が続いていますが、その後いかがお過ごしですか?この度、やっと何とか幾つか合格しまして、行き先が決まりました。とりあえず、ご報告まで。
アン===まあ、それはおめでとうございます。嬉しいご報告ありがとうございます。頑張ったのですね。落ち着いたらM君と一緒に遊びにきてください。
M君のお母さん===××大学はだめで、〇〇大学です。偏差値53,よく受かったと思いましたが(笑)本人はもっと上に行きたかったようですが、予備校も後期もお金だけ払い無駄になりましたが~、もうここで決めてもらいました。
アン===〇〇大学、立派じゃないですか。本当によかったと思います。
M君のお母さん===折をみて、本人に話して遠慮なく遊びに行かせて頂きますね。
アン===はい、お待ちしています。

M君は高校2年から高校3年の始めまで、半年ほど英語で通って来ていましたが、その後は受験に必要な3科目を「スタディサプリ」で勉強するということで家庭塾をやめました。M君にはプライドがあって、名前も知られていないような大学には行きたくない、最低でも「日東駒専」程度と言っていました。
けれど、アンは都立の中堅高以上でも合格するのは難しいのに、中学の勉強が抜けているM君には、それは不可能だと思い、それを口に出しました。
「先生は嫌なことばかり言う」とM君からは言われてしまいましたが、「頑張れば合格する」などという嘘はつきたくありませんでした。同時に、アンが英語だけでなく、現代文に関わったとしても、M君がそのレベルの大学に合格することは無理だと思いました。

自宅で、「スタディサプリ」の講師のアドバイスを受けながら、懸命に受験勉強に励んでいたM君でしたが、翌年の大学入試は全滅とのことでした。
浪人することに決め、やはり中堅以上の大学を目指して、少人数制のハードな予備校に通い始めました。
昨年の12月、お母さんからのラインには、中堅レベルに届く偏差値ではとてもないので、受かりそうな大学に行ってくれたら、それで十分だと書いてありました。

その3か月後、上記のラインをお母さんから受け取りました。
M君が合格した大学は、アンの実家に近く、昔からある名前も知れた大学で、経済に強く、就職にも有利で、就職率もいいです。
チャレンジ高校の生徒ではなかなか合格できない大学だと思っています。
M君、すごいと思います。本当に良かった。
M君、おめでとう。
傍らでやきもきしながら見守っていたお母さんも大変な1年だったと想像できます。お疲れ様でした。


二人目は、『都立チャレンジ高校受験を振り返って(2)』、『家庭塾卒業後の生徒たち(3)』、『大学合格の知らせ』のO君です。
O君には、チャレンジ高校受験と、大学受験で関わりました。
また、昨年は、2回限りのスポット指導でしたが、就職試験の面接練習もしました。
そして、お母さんからの新年のメールで、暮れに就職が決まったことを聞きました。

以下は、O君のお母さんからのメールです。

お手紙ありがとうございました。
そして、Oが就職のお祝いを頂戴いたしましたようで、誠にありがとうございました。
お心遣いに感謝申し上げます。

もうすぐ大学の卒業式です。
先生にお付き合い頂き、見学会に行った時の事がとても懐かしく、あっという間に時は流れていくのだと改めて感じます。

就職先については不安も多々あり、日頃のOを見てますと、続けていけるかわかりませんが、何とか頑張ってもらいたいなと思います。
高校受験の時から先生にはたくさんお世話になりました。今日があるのも先生のお陰と思います。

今後もご助言いただくことがあると存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それから数日後、再び、O君のお母さんからメールが届き、卒業式典がアーカイブで視聴できるので、見てほしいとのことでした。
アンは、もしかしたらと期待を胸に、すぐに視聴しました。

O君が卒業式で成績優秀者の5人のうちの一人として表彰され、しかも卒業生代表として答辞を読む姿が映し出されていたのです。
答辞で、O君は大学入学と同時に、大学では優秀な成績を取ると、深く心に決めていたと述べていました。

高校に入学した際にも、「基礎的な勉強が身についていないので、高校では勉強をしっかりやる。勉強だけでなく、部活にも入って最後までやり抜く」と言っていましたが、高校では有言実行で、優秀な成績で指定校推薦で大学合格を果たし、部活では部長まで務め上げ、後輩に引き継ぎました。

ところが、就職の面接練習をした時には、大学の4年間、サークルにも入ってない、バイトもやったことがないと聞いて、O君にはアピールすべき点がないと思ってしまいました。しかも、その時に希望していた会社に入りたいという熱意が全く感じられなかったのです。これでは、受からないと思いました。
「志望理由」にも訴えるものが書けてなかったので、アンも会社のホームページを見ながら、なぜその会社に入りたいと思ったのか、入社してからの抱負は、自分の長所は何か、大学時代何を頑張ったのかを問い続け、志望理由を書き直しました。

その過程で、O君が大学の4年間、サークル活動やバイトに充てる時間もないほど勉強を頑張っていたことがわかりました。
良い成績を取るために、殆どの時間を費やしたということでした。
その結果、4年間を通して学年で一番だったそうです。

ところが、O君はこの事実をお母さんに伝えていないばかりでなく、就職の面接でも生かそうとしていませんでした。
在籍大学が大した大学ではないから、というのがその理由でした。
就職指導の先生にも、そのようにアドバイスされたといいます。

アンはとんでもないと思いました。
入学した大学のレベルに関わらず、4年間、どの科目も万遍なく勉強して、トップの成績を維持することは並大抵の努力ではないと思うからです。
そして、目標を立てて、その実現に向けて努力することは、社会に出ても生きるはずです。

O君はずっと謙虚すぎるのです。
それでも、卒業式のアーカイブを見て、アンは誇らしい気持ちでいっぱいになりました。


三人目は、これまで何回も記事にしているR子ちゃんです。
彼女の歩みや成長の過程は、「2012年チャレンジ高校受験を振り返って」「希望」「友達できた」「チャレンジ高校受験から大学合格まで」「大学院進学」を読んでいただけるとわかります。
今年でR子ちゃんと付き合い始めて丸10年になります。ラインのやり取りだけでなく、節目、節目で家庭塾に来て、近況や悩み事などを話していました。
生徒は成長しますが、アンもそれなりに勉強しているので、指導方法だけは進化していると思っています。

R子ちゃんから届いたライン

先程家に帰ってきた際にお祝いのお手紙を拝見させていただきました。
本当にありがとうございました。

先生から頂いたお手紙を読んでいて、中学生の頃からずっとお世話になってきたので、辛い時も先生が支えてくださったおかげで、前に進むことができたと思っています。
先生とお会いしたいと思いながら、中々日程調整が出来ずに申し訳ありません。
また、連絡させていただきます。

R子ちゃんが、チャレンジ高校受験からこれまで、いろいろ悩んだり、苦しんだりしながら、一つずつ頑張って乗り越えてきたことを知っているので、それを手紙には書きました。
就活も早い段階で決まり、4月1日、社会人になりました。
学生時代とは違い、社会人になると、社会の荒波にさらわれそうになることもあるかと思いますが、長年やってきたバイトの経験も生かして、職場で力を発揮してほしいと思っています。

上記、3人の生徒たちはアンにとって自慢の生徒たちです。
今後も、他人の力も借りながら、未来を築いていってくれることを期待します。



共通テーマ:学校