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浪人生活がスタート [家庭塾卒業後の生徒たち]

私立大学付属高校を卒業したS子ちゃんが顔を見せに来てくれました。
1年振りに家庭塾に来て、今さらのように自宅から家庭塾までの遠さを感じたようで、アンも「中2から高2まで本当によく通って来たわよね」と改めて感心しました。

S子ちゃんの様子はとても明るくて、浪人することを両親も認め、応援してくれると言っているそうです。
S子ちゃんも自分は「恵まれている」と言っていましたが、それを自覚していることもステキだと思いました。
お父さんや、お母さんがS子ちゃんの浪人を認めたのは、受験までどれだけS子ちゃんが頑張ったかを、ご両親、特にお母さんは傍らで見ていて、よくわかったからだと思います。
子どもの頑張っている姿を見るのは、親にとってうれしいものです。

S子ちゃんとの会話は弾み、二人とも時間も経つのも忘れて話し込んでいました。
普段は野球に興味がないアンが、WBCの試合は夢中になって見たと言ったら、S子ちゃんも「私も」と言い、覚えたばかりの選手の名前をあげながら、盛り上がりました。
年齢に関係なく、共感しあいながら話せる相手との会話は楽しいものです。

志望大学の過去問も持って来てもらって、特に論文が見たかったのですが、アンがこれまで見たこともない問題ばかりで、歯が立たないと思いました。
人文系ならまだしも、高校で習う数学の公式が出てきたり、理系の分野になると、設問を読んだだけで無理だと思ってしまうほどでした。
S子ちゃんも理系の課題文に対しては書けないと言っていましたが、塾ではその練習もしたと言っていました。
論文と英語だけの入試ですが、英語は点が取れなくても、論文がユニークな発想で書けていれば受かるそうです。

実力で合格を勝ち取るというより、論文の課題が自分に合っているかどうかで合否が決まる感じで、運に左右される部分が多々あると思いました。
その通りだそうで、その大学にどうしても入りたいから浪人を決めたのですが、2浪は避けたいので、今年度は日本史も取って、来年は他の大学も受けると言っていました。

英語も気になったので、手持ちの問題集(私大中堅レベルの英文法)の一部分を解いてもらって、アンには見せずに、自分で採点して、現時点での自分の実力を把握することを提案しました。
結果はわかりませんでしたが、薄い問題集なので、塾が始まる前にやることを勧めました。

別れ際、敢えて「頑張って」とは言いませんでした。
頑張ることは分かっていたからです。

来年、いい報告が聞けることを心から願っています。