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Ayuちゃん一家の来訪 [Ayuとアンの不登校記録]

5月4日、「さようなら不登校」のAyuちゃんとその家族がアンの家に来ました。
突然こんな日がやってくるとは想像できませんでしたが、それは以下のようなAyuちゃんの御主人からのメールで実現しました。

アン先生
初めまして。
ayuの旦那、K・Nと申します。
突然のメール、大変失礼とは存じますが送らせていただきました。
先日も、LINEにてご心配おかけいたしました。
ブログを拝見させていただきまして、やり取りに気づいた次第です。
先生のおかげで、過去の細かなやり取りや状況を知ることができ、様々な想いを知ることができました。

私達の婚姻後、ご挨拶にも伺えず申し訳ございません。

長男が生まれ、その後に長女が生まれ、なかなか落ち着かず、現在に至ります。
いつかのクリスマス時期に先生に久しぶりに逢い、靴のプレゼントは、すごく嬉しかったそうです。
先生には、感謝の気持ちをどう伝えられるだろうかと、常に考えておりました。

実は、様々な思いが駆け巡る中、先生には是非ともお会いしたいです。 お時間頂戴することはできますでしょうか? 年度初めでお忙しいことは存じておりますが、数分でも構いませんので、
お伺いできればと思います。
何卒、宜しくお願い致します。

Ayuちゃんに会うのは、Ayuちゃんが結婚したと報告を受けた約6年程前でした。
ご主人が靴のプレゼントと書いているのは、その時のことです。

ところで、Ayuちゃんが玄関に現れ、挨拶を交わした途端、「知らなかったんです。今日、先生の家に来ることを」と告げました。 ご主人は、アンの家に来ることについて、Ayuちゃんがどんな反応をするかわからないので、黙っていたと言います。

Ayuちゃんのご主人は49歳で、今年Ayuちゃんは30歳になるので、約20歳年上ということになります。
ご主人は温かい感じのフレンドリーな方で、Ayuちゃんが「さようなら不登校」のブログの存在をご主人に教えていて、それを全部読んでいるということからも、ご主人がいい方だということはわかります。
一般的に、男の人は、女の子や女性の細々とした話は聞きたがらないし、まして文章を読むことなど面倒臭がると思うからです。

ご主人がこれまでのAyuちゃんのことを全て知っていると聞いて、アンも何も隠さず率直に話すことができました。
Ayuちゃんやご主人にも言いましたが、アンが関わった家庭の中でも、Ayuちゃんの家庭は最も大変な家庭でした。
「さよなら不登校」には、書けない事柄が数多くあって、Ayuちゃんの生育環境は恵まれたものではありませんでした。
許される範囲で書くとしたら、記憶が定かではありませんが、Ayuちゃんが小学3,4年生の頃、お母さんがAyuちゃんを長女とする3人の子どもを連れて、お父さんと再婚しました。
Ayuちゃんの家は、お父さんのお父さんが買った家で、その家にお父さんの兄弟3人、つまり4人で住んでいたのですが、そこにAyuちゃんのお母さん、Ayuちゃん、妹2人が加わり、さして広くない家に8人が同居することになったのだと思います。
Ayuちゃんのお母さんにしてみれば肩身も狭かったのだと思いますが、8人分の食事の支度もし、家事を担っていました。
中学2年で不登校になったAyuちゃんの家にアンが家庭教師として行った時には、お母さんは精神に支障をきたし、入退院を繰り返していました。 お父さんと再婚した当初から、その兆候はあったといいます。

お母さんより、継父であるお父さんの方がAyuちゃんのことを心配していて、家庭教師を依頼したのもお父さんでした。
当時、もしもお父さんとお母さんが離婚したら、「私はお父さんの方についていく」とAyuちゃんが言っていたことを覚えています。
お母さんは、Ayuちゃんが小さい頃はやさしかったそうですが、その後はずっと精神状態が不安定で、それは家族にも暗い影を落としていて、お父さんとお母さんの関係も険悪になり、お父さんも決してほめられない問題行動をいくつか起こしたりして、Ayuちゃんにとっても、2人の妹さんにとっても平和とは程遠い家庭だったと思います。

「これまでいろいろあったけど、Ayuちゃんはよく頑張って来たよね」とアンはAyuちゃんを労いましたが、ご主人もそれはよくわかっているようでした。

Ayuちゃんとご主人はよく喧嘩をするそうですが、それでもご主人がAyuちゃんのことを大事に思っていることは伝わってきますし、お互いに言いたいことを言い合える関係だということもわかりました。 そして、Ayuちゃんの子ども、4歳の長男と、3歳の長女が本当に明るくて、伸び伸びと育っていて、それがAyuちゃんがいい家庭を築いていること、幸せであることの証拠だと思いました。 最初は神妙にしていた子どもたちが慣れるにしたがって、「キャッ、キャッ」と言いながら、階段を上り下りしたり、主人と遊んだりしている声を聞きながら、アンも久しぶりにエネルギーをもらって元気が出ました。
私には小さな子どもとの接点はもうありませんが、子どもの笑顔や笑い声は本当にいいものです。

最後にAyuちゃんとのラインのやり取りも書いておきたいと思います。

Ayuちゃんからアンへのライン

昨日は突然の訪問になりましたが、お邪魔させていただきありがとうございました。
当日まで本当に何も聞かされていなかったので、まさかお会いできるとは夢にも思いませんでした。
5,6年ぶりとなりましたが、先生の元気な姿が見られたり、子供たちに会わせる事も叶えられた事、とても嬉しく思います。
写真まで送っていただきありがとうございます。騒がしくやんちゃな子供たちの遊び相手をしてくださったご主人にお礼をお伝えください。

アンからAyuちゃんへのライン

いえ、いえ。
Ayuちゃんと付き合い始めてから15年以上、こうしてAyuちゃんの家族が遊びに来る日が来るなんて、想像もしていませんでした。
それなりに私も年を重ねたわけですが、生徒は私の大切な財産になっていると実感しました。

2人のお子さんがそれぞれ明るいのも、Ayuちゃんはよく喧嘩すると言っていましたが、夫婦が仲のいい証拠です。
自信をもってくださいね。



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