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人に悪く思われたくない、嫌われたくない [生徒]

チャレンジ高校の受験が終わり、高校からは英語の学習で通ってきているFちゃんが、自分を責め、マイナスのドツボにはまってしまっています。
毎週、土曜日はFちゃんが来る日で、英検2級の試験も近づいているので、昨日は直近の2022年の3回目の英検の試験問題をネットから拾って印刷して、それを本番と同じ時間内でやってもらう計画を立てていました。
1カ月後の試験に向けて、現段階で、自分がどれ位出来ているのかを確認するためでした。

英語で通い始めてから丸2年、中学の復習から始めたのに、2級を受けるところまで実力がついてきたのは、Fちゃんがかなり優秀だったからだと思います。

ところが、昨日は授業は全く出来ずに、学校で直面している悩みを聞くだけで終わってしまいました。
詳しい内容は書けませんが、その件で、Fちゃんは夜中にアンに相談の電話をかけてきたり(めったにそういうことはないので、それはいいことだと思いましたが)、先週からずっとそれを引きずっています。

2021年の「チャレンジ高校受験を振り返って」では、Fちゃんが極端に自己肯定感が低いことを書きましたが、それも受験を通して自分を振り返り、また学校にも通えるようになったことで、必要以上に自分を否定し、責めることはなくなっているように思えました。

ところが、友だちとの間にちょっとした行き違いが生じると、途端に自分を責め、自分にはいいところがないから、友だちに嫌われているに違いないと思い詰め、寝ても覚めてもそのことで悩み続けることになります。

そうなると、もう勉強どころではなくなります。
Fちゃんに限らず、不登校だった生徒にはよくあることで、こんな時は、「気にしないで」と言っても無理で、どういう経緯を経て、自分が友だちに嫌われていると思ったのかを、具体的に聞いていきます。
自分が言った言葉、相手の言葉、相手の態度などを振り返ってもらいます。
同時に、人として見た場合に、Fちゃん自身に人から嫌われるような要素はないことも伝えます。
Fちゃんは自分の悪い点を、次々にあげていきますが、どれも取るに足りないものです。


このように一つずつ、アンと一緒に考えていくと、気になっていた事柄を客観的に見られるようになって、気持ちも落ち着いてきます。

友だち関係の悩みを親に言う生徒もまれにはいますが、黙っていて一人で抱え込む場合が多いし、言ったところで親も忙しいので、それほど丁寧には聞けないということもあります。
また、親には心配をかけたくないという生徒もいることは確かです。

思春期の生徒は誰でも、人に悪く思われたくない、嫌われたくないという気持ちはあると思いますが、それが極端になると、心や体にも支障をきたすので、注意が必要です。

Fちゃんは、塾にも週に4日も通い始め、本格的に受験勉強に着手しようとしていますが、それ以前に、一人でもいいので仲のよい友だちを作り、「人からどう思われるか」を必要以上に気にしなくなる練習をする方がいいように思います。
まず、自分の弱みを見せることが、友だちを作るいい方法だと思っています。
そこから相手も自分と変わらないと思えたり、共感も生まれてくるからです。

Fちゃんは、このままいくと、大学に合格しても通えなくなる可能性が大きいと懸念しています。
そうならないように、勉強面だけでなく、精神面のサポートもしっかりしたいと思っています。

まず、自分から「おはよう」と言える練習をすることでしょうか。

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