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今日の授業(29)私立大学付属高校2年のS子ちゃん [英語]

4か月半振りの更新です。
通常なら都立チャレンジ高校の受験生の指導にエネルギーを注ぐ時期ですが、以前に書いた家庭の事情が好転しないために、チャレンジ高校の受験生の募集を今年度は停止し、現在は、以前から英語で通って来ている生徒二人だけです。
一人は今日の授業のS子ちゃん、もう一人は今年チャレンジ高校に合格し、この5月から通って来ているF子ちゃんで、二人とも英語です。
S子ちゃんは横浜から片道2時間以上かけて通って来ていて、すでに3年以上になりますが、なかなか結果が出ませんでした。
理解力はあるのですが、記憶が定着しなくて、特に単語を覚えるのは大の苦手で、アンもこれまで同じことを繰り返し、繰り返し説明したり、質問したりしてきました。
丸暗記ではその場限りですぐ忘れるので、時間をかけて脳というより、気持ちにインプットする教え方を心がけ、この夏休みには単元問題ではなく、中学2年からこれまでの総合問題をやって解き方のこつをつかんでもらいました。
その結果、この10月の試験で英検準2級に合格しました。
一般的に言えば、高2で準2級の合格は大したことではありませんが、S子ちゃんにとっては初めての成果とも言えるもので、親子共々大喜びで、アンにとってもうれしいことでした。英検だけでなく、学校の英語の成績も上昇してきて、S子ちゃん自身も未来が開けてきたような感じがすると言っていました。
これはやはり、S子ちゃん自身が休まずに通ってきて、毎回出された宿題もきちんとやってきて、コツコツと積み上げてきた結果だと思います。
また、S子ちゃん自身が、10月の定期テストから、学校の教科書は自分でやるので、家庭塾ではやらなくてもいいと申し出たことも大きかったと思います。単語さえ覚えれば、和訳や文法的に大事な箇所は自分で判断できるようになってきたからだと思います。
それまでは教科書に多大な時間を取られていましたが、その時間を、文法や作文、リスニング等に充てられるようになりました。
今後は英検2級を目指すとともに、志望大学の過去問にも早めに取り組みたいと思っています。

もう一人のF子ちゃんは、やはりこの10月、英検3級に合格しました。中学の時は不登校気味で、英語の勉強も抜けている部分が多かったのですが、5月からの五か月間で合格出来たのは、N子ちゃんがそれだけ頑張ったからです。
チャレンジ高校受験の時もそうでしたが、F子ちゃんはとてもやる気のある生徒です。宿題もアンが少なめに出すと、もっとやれるということもしばしばです。
ただ、中学校で不登校だった生徒が、高校で毎日学校に通うようになって、それはそれで体力も気持ちも消耗することは容易に想像できるので、頑張りすぎずに、少しずつ元気になってほしいと思っています。