SSブログ

大学合格の知らせ [受験・進路]

つい先日、チャレンジ高校から指定校推薦で大学に合格したという連絡が入りました。
「2015年度 チャレンジ高校受験を振り返って」のO君です。

今年の春頃、OA入試、出来れば指定校推薦で大学に行きたいと考えているのだけれど、小論文を見てくれないかという依頼がお母さんからありました。
チャレンジ高校に入学した生徒がそこで頑張って、大学進学を目指すようになり、そのために再びアンのところに戻って来てくれるのは、アンにとっては本当にうれしいことです。

けれど、高校での成績を聞いたら素晴らしい成績で、学校内での指定校推薦の枠に入れると思ったし、O君の通うチャレンジ高校は先生方の指導も行き届いていると聞いていたので、アンの所にわざわざ通って来なくても大丈夫だと思いました。
それでも、AO入試にも対応出来るようにしておきたいとのことで、6月から通って来ていました。

合格する可能性が高いと思いつつ、引き受けたからには、出来るだけのことをするというのが通常のアンのスタンスです。そこでまず、志望大学のオープンキャンパスにO君親子と一緒に行きました。
アンが行く前にも、その後にも、O君はオープンキャンパスに何度も参加し、実際に授業を経験するなどして、推薦で入れそうな大学ということより、気に入って入りたい大学になっているようでした。
アンについては、大学のパンフレットやホームページを読めばおおよそのことはわかるし、それだけで対応することも可能でした。

ただ実際に足を運んでみると、大学のランクにかかわらず肌で感じ取れるものがあり、学長や先生方の姿勢や話の内容から、大学の理念や運営方針がわかり、これから発展していきそうな大学か、停滞していて生徒にはあまり勧めたくない大学かがわかったりもします。
また、「志望理由」を書く際にも、パンフレットやインターネットには書かれていない、生徒独自の生の意見を書くことも出来ます。
チャレンジ高校についてもそうですが、指導を引き受ける際に、志望する高校や志望大学に関わる側が行くのは当然のことだと思っています。

AO入試の「志望書」の用紙もすでにO君が手に入れていたので、それから始めました。
チャレンジ高校、大学、さらには就職試験についても、年齢によって内容や、表現の違いはあるものの、相手が見るのは本人のやる気の一語に尽きると思っています。
みせかけのやる気でなく、本人の内面から出てくるやる気がポイントになるはずです。
思いつかない場合には、それを作っていくことも必要です。

高校受験の時は、アンが何かいうと反射的に「ムリムリ、出来ない」を連発していたO君でしたが、それは影を潜めていました。
また、高校受験の時は、中学の時に不登校だったということもマイナス点にはなりませんでしたが、大学受験ではその間の事情は加味してもらえません。

一般の生徒と同じように高校でどれだけ頑張ったか、大学で何を勉強したいか、将来についての展望はどうかなどを具体的に書けたり、面接の時に言えなければなりません。

O君はチャレンジ高校を受験する際に、基礎的な勉強が身についていないのが気になるので、高校では勉強をしっかりやる、勉強だけでなく部活にも入って最後までやり抜くことを挙げていましたが、言葉だけでなく見事にそれを実現させていました。
中学の時に不登校だったO君が毎日休まずに学校に通い切っただけでも評価出来ることなのに、3年間、勉強も部活も両方頑張ったことは大したものだと感心しています。(本人は当たり前のこととして涼しい顔をしていましたが…)
ほとんどの生徒が気持ちはあるものの、勉強に対しては行動が伴わない中で、言葉と行動を一致させたのですから。
自分の利点や、高校で勉強する中で得意な分野にも気づいたようで、それが大学の学部選びにもつながっていきました。

9月になると、校内の指定校推薦の枠にも入れたことがわかりました。
AO入試用の願書、指定校推薦用の願書と、時間をかけて2種類仕上げましたが、その過程で、自分自身を見つめ直し、大学でも頑張ろうという意志が固まったのではないかと想像しています。
O君の将来にも期待が持てそうです。


英語がついていけないと困るということで、大学に入学する前に、アンのところにもう少し通って来ることになっていたのですが、入学前に早急に提出しなければならない課題が出たとのことで、まずは小論文から始めることになりました。




共通テーマ:学校