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劣等感について [不登校、ひきこもりのあなたへ]

「あなたは、どうして、そんなに出来ないの!」
「おまえは頭が悪いな」
「お母さんは美人なのにね……」
これらの三つの言葉は、私が子どもの頃によく言われていた言葉です。

特に、学校の先生から言われた最初の言葉は、今でも時々夢の中に出てきて、目覚めたときに夢だと気づいて、苦笑したりしています。
何がそんなに出来ないのかといえば、小学校から中学までの、運動会のダンスと、手先を使う折り紙や工作類です。とにかく、体も手先も不器用で、その不器用さはクラスでも一番でした。
クラスの友だちが簡単にできることが、どうして私には出来ないのだろうと、劣等感に苛まされていました。

頭が悪いというのは、父からよく言われました。
末っ子の弟と比較して、弟は全く勉強をしないでも学校の成績がいいのに、私は勉強してやっと弟と同じだというのです。
この言葉には、少なからず傷つきました。

母と私を比較したのは、祖母でした。
母がきれいなのは、娘にとってはうれしいことでしたが、祖母にはやはり反発を覚えました。
高校生の時には、美人で頭がよくて、性格のいいクラスメートのことを、うらやましいと思ったこともありました。

この他にも劣等感はまだまだありますが、それでも私は、自分のことをだめだとは思いませんでしたし、嫌いにもなりませんでした。
人一倍不器用だって、時間をかければ出来るようになるし、努力しないで頭がいい人より、あきらめないで努力を続けることのほうがいいはずだ、とわかっていたからだと思います。
容姿については、女性は特に気になるものですが、美人でなくても、性格や雰囲気やしぐさで、魅力的に見える人はいっぱいます。
内面を磨くことがポイントだと思います。

思うに、劣等感を持たない人なんているでしょうか。
あらゆることに対して自信満々で、やることなすこと全て成功するなんていう人がいたとしたら、それっておもしろくないな、と思います。
テレビドラマを見ていても、挫折や失敗はつきもので、それがあるからこそ、共感できるのではないでしょうか。

劣等感をもっている自分、何の取り得もないように思える自分のことを、まず認めてしまいましょう。そうすれば自分が楽になるし、そこを出発点にすればいいのです。
「どうせ、自分は何をやってもだめなんだ」と投げてしまうことは、自分を粗末にすることです。
自分の心も体も大切にしてほしいと思います。

人の気持ちを一番動かすものは何だと思いますか。
私は、人から見たらつまらなそうに思える小さな事に対してでも、自分がそうと決めたら、何度失敗してもあきらめずに、ひたむきに努力する人に心が引かれます。
他人の評価や人の目など気にしないで、自分の信じる道を歩み続ける人を、ステキだと思います。