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学力不振(=基礎学力不足)の目安 [学力不振]

「学力不振」の生徒、つまり「基礎学力」が不足しているということなのですが、私が考える「基礎学力不足」の生徒の目安をごく簡単に書いてみます。
これがクリアされていないと、中学受験、高校受験、大学受験のいずれにおいても合格を勝ち取ることが難しくなります。
そうならないためには、出来るだけ早い時期に、生徒本人、または親が「基礎学力」についてチェックし、それを克服することが大切だと思います。

【国語】
(国語の教科書を読む場合に限定します。)
①国語の教科書をたどたどしく読んでいないか。
②すらすら読んでいても、文の内容は気にしないで機械的に読んでいないか。
③文を読むことを面倒臭がり、粗い読み方をしていないか。
④変な区切り方をして読んでいないか。
⑤読めない漢字が多すぎないか。
⑥当然知っていると思われる語句を、変に読み違えしていないか。
⑦文の主語と述語がわかるか。

①から⑦までで、一番避けてほしいのは③です。文の中身(何が書かれているか)は全く考えずに、面倒臭がって、ただ読んでいるだけでは「国語力」はアップしないからです。ていねいに読むことが基本です。
文を読むことを面倒臭がる理由はいろいろあると思いますが、「読んでもおもしろくない」からだと思います。なぜ、おもしろくないかと言えば、わからないからです。
けれど、「国語」は読み方や解き方さえわかるようになれば、誰にとっても楽しい科目です。
「家庭塾」では、「国語の解き方がはじめてわかった」と、生徒がやる気になる指導を最優先課題にしています。

【算数】
(小学生の計算に限定してあります)
①10までの数字を十分に理解しているか。(10までの足し算は出来ても、6に何を足したら10になるか。3に何を足したら10になるかなど、足して10になる数が即座に言えない場合は重症です)
②かけ算は完璧か。(九九は言えても、4×6、3×8、8×7、6×8といったようにばらばらに質問した場合にすぐ言えるか。特に5以上のかけ算になると弱いのが「基礎力不足の生徒」の特徴です)
③約分ができるか。通分ができるか。
④2分の1という分数が、1÷2か、2÷1かわからなくなっていないか。
⑤分数の計算がかけ算、割り算も含めできるか。
⑥小数がわかっているか。(0.001の10倍、100倍、1000倍はいくつになるかなど)
⑦39.7÷100のような計算がすぐにできるか。
⑧小数と分数の関係がわかっているか。(0.01は分数に直すとどうなるかなど)

「基礎学力不足」の目安はまだまだありますが、これは最低ラインです。また。①から⑧までが出来たにしても、所定時間の2倍、3倍の時間がかかるようなら、繰り返し練習することが求められます。

【英語】

①該当する学年の教科書を読むことができるか。
②Be動詞と一般動詞の区別がわかるか。
③IとYou以外の代名詞がわかるか。(私とあなた以外に、Sという男の人がいた場合、SはSと書いてもいいし、heでもいいわけなのですが、これがピンとこない生徒がいます。また、theyは人にもモノにも使えるということが抜けている場合もあります)
④主語と動詞、主語を修飾している言葉、主語以外の名詞を修飾している言葉、動詞を説明している言葉などがそれぞれ見分けられるか。

文法的にはまだまだ目安となる項目はたくさんありますが、②だけはマスターしておいてほしい項目です。④については、英語の5文型がわかるかにも関連してくることなのですが、「基礎力不足」の目安としては、主語と動詞が見分けられるかがポイントになると思います。

「家庭塾」では国語の読解と作文を中心にして国語力をつけることに重点を置いていますが、ご要望によっては算数や数学、英語の指導もしています。ただし、あれもこれもということになると、効果も期待できなくなるので、まず1科目から始めることをオススメします。



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