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不登校、学力不振の生徒の進路について考える [受験・進路]

今回のチャレンジ高校の受験結果から、また、アンがチャレンジ高校を受験する生徒と関わるようになって10年目を迎えたことから、不登校や学力不振の生徒の進路について、改めて考えてみたいと思いました。

不登校や学力不振の生徒の進路について考えるとき、まずは次の3点から考えていくと、答が見つかりやすいのではないかと思っています。

①学力――学力について考えるときに、避けて通れないのが学校の成績です。最近は、内申書重視の傾向があり、オール3以下では、公立高校を受験するのが難しくなっています。私立高校はどうかといえば、近年の少子化の影響もあり、進学実績を上げないと学校の存続が危ぶまれるという状況もあってか、少しでも優秀な生徒を確保したいというのが、学校側の正直な気持ちと言えそうです。
そのような状況の中で、内申点が取れない不登校や学力不振の進学先は限られていると言わざるをえません。

不登校の生徒の学力不振には2つのタイプがあると思います。1つは、不登校になる前は成績も普通以上で、勉強が好きとは言えないまでも嫌いではない生徒です。このタイプは、学校に行かなかった期間の学習がわからなくなっただけで、抜けていた部分を補えば出来るようになる生徒です。
もう1つは、小学校高学年から、または中学に入学した頃から、学校の授業についていけずに、勉強に対しての拒否反応も強い深刻な学力不振の生徒です。具体的な例としては、中学1年の2学期以降から徐々に成績が下降していき、5教科の綜合点が100点に満たない生徒ということになるかと思います。

けれど、学力は測れるものではなく、「見えない学力」というのも存在すると、アンは思っています。一般的に学力というと学校の成績ということになりますが、現在の学校教育では、暗記が得意な生徒が学校の成績が良く、暗記の苦手な生徒が悪いという側面が色濃く出ています。
自分の頭で考えることや、言語能力はあっても、学校の成績は良くない生徒、反対に暗記が得意で学校の成績はいいけれど、自分の頭で考えることが苦手だったり、自分の意見を持たない生徒もいます。

また、学力や勉強の出来不出来は生徒の一側面に過ぎないことも忘れてはならないことだと思っています。得意なことや夢中になれるものを持っていたり、性格が良かったり、手先が器用であったり、運動が得意であったり等々、評価出来るものを生徒はそれぞれに持っているはずです。

学力だけで評価するのではなく、それぞれが持っている個性や特性を引き出したり、認めたりして、伸ばしてくれる学校が一番だと思います。


②生徒自身の性格や特性

生徒自身のやる気や根性はとても大切だと考えています。深刻な学力不振であっても、やる気や根性さえあれば道は拓けるからです。逃げたり、あきらめる癖をつけないようにしてほしいものです。

体調面や精神面を考慮することも重要です。
もともと体が弱くて学校を休みがちであったり、不登校のためエネルギーが減少していて疲れやすくなっている生徒は、高校に通う気持ちがあっても、思い通りにいかない場合もあります。
また、いじめなど精神的トラウマを抱えていたり、人一倍傷つきやすかったり、人からどう思われているかを極端に気にする生徒も、高校入学と同時に毎日学校に通うことは難しいかもしれません。

生徒本人だけでなく保護者の方も、生徒の体調や精神面をよく把握しておく必要があるかと思います。


③学費について

高校の学費も学校選びには避けて通れない課題になります。都立のチャレンジ高校、エンカレッジスクール、通信制高校、定時制高校なら学費はそれほどかかりませんが、私立の通信制サポート高校となると授業料が年間100万円程度かかるのが相場のようです。
これは私立高校より高額で、経済的に余裕のある家庭はともかくとして、一般のサラリーマン家庭にとっては厳しいのではないかと想像しています。それでもわが子のために何とか授業料を工面するか、公立の高校に限定するか、予め保護者が態度を明らかにしておくべき問題かもしれません。

なお、まだ情報を集めている過程でしっかりと把握しているわけではありませんが、同じ私立でも通信制高校は、都立高校と通信制サポート高校の中間程度、あるいはそれ以下に収まるかと思います。


次に不登校、学力不振の進学先についても、アンなりの見解を述べてみたいと思います。(アン独自の意見なので客観性に欠けることをお含みおきください)


❶都立チャレンジ高校
家庭塾が都立チャレンジ高校の受験生を中心に指導していることもあり、不登校、学力不振の進学先として最初に思いつくのが都立チャレンジ高校です。六本木高校、大江戸高校、稔ヶ丘高校、世田谷泉高校、桐ヶ丘高校の5校があり、学校の雰囲気も、学習の内容もそれぞれ特色があります。内申書が不要で、事前に提出する自分で書く1200字~1500字程度の志願申告書と、試験当日の作文と面接、合わせて1250点満点で男女関係なく、上位の生徒から合格が決っていきます。

もともと不登校の生徒のために作られた学校なので、高校入学後の勉強も中学から遡ってやってくれるので、なるべく休まないで、まじめに授業を受けていれば卒業は出来るはずです。最長6年まで在籍できるのですが、3年か4年で卒業する生徒が多いようです。
午前部、午後部、夜間部の3部制になっているので、朝が弱い生徒は午後部や夜間部を希望することも出来ます。また、単位制なので留年がなく、74単位を修得すれば卒業出来ます。
普通科ではなく、総合学科なので選択科目も多く、自分に合う科目を多く選べば、成績も取りやすいというメリットもあるかと思います。
さらに一般の高校より、先生方の配慮も行き届いているので、安心して通える学校といえそうです。

ただ、ここ2~3年、今年は特に感じたことなのですが、大江戸高校が進学支援型チャレンジスクールを打ち出していることからもわかるように、どのチャレンジスクールも、進学に重きをおくようになり、能力のある生徒を集めようとする傾向が強くなってきているように感じています。
以前から、不登校の生徒より、学力不振の生徒の方が合格の可能性は低いと思っていましたが、上記の「学力」で触れたような深刻な学力不振の生徒は、仮に合格出来たにしても、やる気と根性がないと続けられなくなるかもしれません。

チャレンジ高校の競争率は横ばい、あるいは下がってきているのに、作文の課題や面接試験も難しくなっています。
学校の雰囲気や授業の内容、経済的負担を考えれば、不登校、学力不振の生徒にとってチャレンジ高校はオススメの高校だと思っていますが、倍率が低くても1,3倍、高いところでは2倍強あるので、合格するのが難しい高校とは言えないまでも、誰でも入れる高校ではないことも頭に入れておく必要はあるかと思います。


❷都立の通信制高校及び私立の通信制高校

都立では新宿山吹高校、一橋高校、砂川高校の3校があります。内申書も必要ですが参考にする程度だと考えられます。試験は国語、英語、数学の3教科で、60分から70分程度で3科目全てをやるようですから、基礎的な問題に絞られるのではないかと思います。(想像です)

学習方法としては、年間で決められた数のレポートを提出し、年間で20~24日登校して授業を受け、前期、後期の試験で一定以上の成績を取れば卒業出来ます。
学費も安く、就学支援金を利用すれば家計に負担がかからないのがメリットです。

他方、私立の通信制高校は数多く存在しますが、東京にあり校舎もグランドもあって学校の雰囲気のする高校となると、東海大学付属望星高校、NHK学園高校、科学技術学園高校、北豊島高校、国士館高校、日出高校、立志舎高校他、数は限られてくるかと思います。

都立の通信制高校と同様に、レポート提出、スクーリング、単位認定試験が義務づけられています。
家庭学習が基本となることに変わりはありませんが、立志舎高校のように毎日通う通信制もあれば、週に1~4回登校する高校もあります。また、放送視聴や、ネットで授業を受けられるケースもあります。
授業料も一般の私立高校と同じくらいか、それよりも安く設定されているようで、今年から週3日の登校コースが出来たNHK学園高校を例に取ると、50万円弱となっています。

都立、私立どちらの高校も難点は、家庭学習が基本になるので、目標を持ち、しっかりとした意志をもたないと卒業するのが難しいことです。毎日登校しなければいいからといって、レポートを溜めすぎてしまったり、スクーリングをさぼってしまうと卒業できなかったり、卒業が長引いてしまいます。

けれど、人間関係が苦手な生徒、やる気のある生徒、勉強が嫌いではない生徒には向いていると思います。

❸通信制サポート高校

通信制サポート高校は全て私立です。通信制サポート高校に籍を置いている生徒のために、通信制高校に提出しなければならないレポートの指導をしてくれる塾のような学校ということになるかと思います。
学校の形態も、小規模の学校タイプのものからビルの中にあるものまで様々です。

授業料も年間100万円程度、あるいはそれ以上かかる学校もあり高額ですが、不登校で学習が遅れてしまった生徒や、勉強が苦手で、1人で学習することが困難な生徒には合っているかと思います。
また、勉強だけでなく、生徒の得意なことや、個性を伸ばしてくれる学校もあって、そうなると生徒もやる気が出て、自信もついていくので、高額な授業料も無駄ではなかったということになるかと思います。
けれど、通信制サポート高校は数も多く、玉石混合だと思いますので、授業料に見合うだけの内容が伴っているかどうか、保護者の方は、実際に学校に足を運んで、先生の話を聞いたり、生徒の様子を観察したりして、慎重に選ぶことが大切だと思います。


❹都立高校の夜間定時制

都立高校の定時制は徐々に廃止される動きがあるようですが、経済的負担を考慮して、都立の方がいいと思われる場合は、定時制を選ばれるとよいと思います。不登校の生徒もいれば、昼間働いて夜学校に通って来る年上の生徒もいると思いますが、卒業出来るまで通い切る、やる気や根性はその後の人生に必ず役に立つはずです。

他人と比べず、与えられた環境の中で自分なりに納得のいく高校生活を送ってほしいと思います。


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都立チャレンジ高校と大学受験 [受験・進路]

都立チャレンジ高校の生徒に限らず、中学時代に不登校を経験して、高校に通い続けて、
その後に当然のこととして大学進学を目指す生徒は、想像以上にハードルが高いという意識を出来るだけ早い時期に、保護者も生徒本人も認識しておくことが大切かと思います。
高2からあるいは高3から塾に行けばそれで大丈夫だといったような、塾を頼りにしすぎたり、塾を万全だと考えている生徒や保護者の方がおられるとしたら、その考え方は甘すぎると思います。
もっとも、ここで甘すぎると断言しているのは、入れる大学ならどこでもいいと思っている生徒や、合格を前提に試験をする大学は含まれていません。

少子化の影響で大学全入時代と言われてから久しいですが、あるレベル以上の大学、憧れの大学、落とすために試験を行う大学に、中学時代に不登校だった生徒が合格するには相当の努力が必要です。(不登校に限らず、都立でも私立でも中堅校以下、または進学校でも高校時代に勉強をしてこなかった生徒も含まれると思っています)
チャレンジ高校を例にあげれば、高校で学習する内容と大学受験の内容に埋められないほどのレベルの差があるからです。
チャレンジ高校でも、3年間あるいは4年間いい成績を取り続けていれば、指定校推薦で大学に合格することは可能です。これまで大学進学を希望し、かつやる気のある生徒には、とにかく高校でいい成績を取って指定校推薦で大学に行くようにアドバイスしてきました。
しかし、近年はこれが通用しなくなった気がしています。

今年、指定校推薦で大学生になった生徒はいました。彼の場合は、高校3年間でいい成績をキープしたというより、高校で自分のやりたいものが見つかって、それに一生懸命に取り組んだ結果、その分野の大学の指定校推薦が取れたのではないかと想像しています。
彼と同期で、家庭塾に通って来ていた生徒は3人ですが、3人とも大学進学を希望していました。

もう一人の男子生徒は一般受験でしたが、合格には至らずに、来年の合格を目指して今は予備校に通っています。保護者は「高校1年から受験の準備をしておけばよかった」と言っておられました。まさにその通りだと思います。

もう一人は女子生徒で、彼女は最初から3年ではなく、4年かけて高校を卒業する予定だったので、近々の公募推薦入試で合格すれば来年からは大学生です。
2人とも指定校推薦でなら行ける大学はあったのですが、その中には行きたいと思う大学がなかったので、一般受験や公募推薦になったということです。
アンがチャレンジ高校の受験生の指導を始めた頃は、指定校推薦の中にそれなりのレベルの大学もあったと記憶していますが、現在は合格を前提に試験をする大学(生徒が集まらない大学)が増えているように思います。

今年は大学受験の生徒を久し振りに受け持ちましたが、痛感したのは、チャレンジ高校と大学受験のレベルの差でした。
これまで指導した数少ない大学受験の生徒と同様に、予備校や進学塾に通っていても、そのレベルが高すぎて授業内容を消化しきれないので、塾の復習をアンのところでやるというのが実情でした。

一般的に中学時代に不登校だった生徒は、精神的なものを抱えていて、高校に通うだけでも精一杯な状況なので、中学の復習から始まる高校の授業に加えて、大学受験を視野に入れた勉強を高校1年から計画的に進めていくというのは、よほどの精神力とやる気がなければ務まらないことだと思います。

余談になりますが、合格を前提に試験をする大学に入った生徒を1年ほど指導した経験があります。しかし、その大学は入るのは難しくなくても、入学後の勉強は大変なところでした。レポート提出がよくある大学で、その度ごとに助けを求められる感じで、家庭教師として出かけていきました。
レポートを書くためには、まず教科書や課題となる文章の読解が出来なければならないのですが、文章が読めない(そこに書かれているポイントがわからない)ので、そこから始めなければならずに大変でした。彼女をメインで指導していた先生は、時間的な制約から自分でレポートを書いてそれを彼女が写して提出させていたようですが、それでは力がつかないし、そこが実際の試験で問われても出来ないと思ったので、アンは多大な時間をかけざるをえませんでした。
彼女は文系でしたが、文系、理系を問わずに、文章を読んだり、書いたりする力が極端にない生徒にとっては、大学の勉強は苦痛以外の何物でもないと思います。(その後、保護者や生徒との話し合いの結果、大学は中退することになりました。大学進学は保護者の意向だったので、生徒本人はすっきりしたと言っていました)
このような道を歩まないようにするためには、就職に有利な学部ではなく、自分が少しでも興味のある学部を選び、そこで道を究めるのがいいように思います。

内容があちらこちらにと飛んでしまいましたが、不登校だった生徒が、希望の大学に進学するためには、精神的な弱さを克服しつつ、遅くとも高校2年から大学受験の勉強を始めること、塾に通うのなら、最初から進学塾の勉強にはついていけないと思うので個人の塾で丁寧に教えてくれるところを選ぶことだと思います。
個人的には、ネットでやっているリクルートの「受験サプリ」がお薦めではありますが、これも基準に達していない生徒が受けても力にはならないと思います。まず、無料の受験サプリを試してみて自分の実力を把握して、それから受験の手立てを考えてみたらどうでしょうか。


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来年度(平成28年度)都立チャレンジ高校受験に向けて――夏からの受験準備 [受験・進路]

都立チャレンジ高校は夏休みから学校見学や個別面談が始まりますが、稔ヶ丘高校のように6月に体験入学が始まる学校もあります。体験入学はどの学校もすぐに定員に達してしまうので、早めに申し込まれることをお勧めします。また、文化祭の日程は、現時点では決まっている学校が少ないですが、9月から11月にかけて実施する学校が多いので、是非、見学に行かれるといいと思います、その学校が自分に合っているかを確認するためには有効だからです。

現在、不登校、または学力に自信がない生徒は、夏休み中に学校見学や個別相談を受け、ほんの少しでも興味や心がときめく学校を見つけることが、来年の受験に向けての第一歩かと思います。

なお、都立チャレンジ高校は内申書が不要、試験は、事前に書いて提出する志願申告書と、当日の作文(自分の意見を書くという点では論文に近い)と、面接の合計点で合否が決まります。


稔ヶ丘高校 東京都中野区上鷺宮5-11-1 電話:03-3970-8655
http://www.minorigaoka-h.metro.tokyo.jp

体験入学7月22日(水) 13:00〜  本校
7月22日(水) 14:00~  本校

平成27年度の体験入学6月19日(金)13:30より電話受付を開始する。
体験入学は、13時の回から予約をはじめ、定員になりしだい14時の回の予約となる。
定員に達し次第、受付終了。

個別面談平成27年度の予約は7月3日(金13:30~

中学校3年生または中学校既卒者向け
1回目:稔ヶ丘高校の特徴について(全体説明30分+質疑応答20分)
2回目:稔ヶ丘高校のしくみについて(全体説明30分+個別対応20分)

※中学校3年生以上が対象。保護者の方のみの相談は受け付けていない
日時については電話で問い合わせ。要電話予約●受付時間:平日(9時~21時)夏季休業7/21~8/28は、9時~19時30分


桐ヶ丘高校〒115-0052 東京都北区赤羽北三丁目5-22 http://www.kirigaoka-h.metro.tokyo.jp/
電話 : 03-3906-2173 ファクシミリ : 03-3909-4739

一日体験入学平成27年7月24日(金)

対象:中学3年生(保護者の方の見学も可能です)
申込開始:7月2日(木)13時より 学校説明会
第1回 平成27年11月7日(土)
第2回 平成27年12月5日(土)
第3回 平成28年1月16日(土)

学校見学(個別相談)平成27年7月21日(火)より受付開始 要電話予約

学校公開期間
平成27年10月28日(水)から平成27年10月30日(金)
※個別の相談にも対応



六本木高校 東京都港区六本木6-16-36 電話03-5411-7327
http://www.roppongi-h.metro.tokyo.jp/

※今年度(27年度の日程は今日現在6月14日)の日程はホームページに記載されていません。 下記は昨年26年のものをダウンロードしたものです。参考にしてください。 
本校では授業の様子や学校の雰囲気をご覧いただくために、毎日個別の学校見学を受け付けています。
曜日ごとに実施時間が異なりますのでご注意ください。
上履きの必要はありません。1階正面玄関からお入りください。

通常時
時間帯 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
Ⅰ部 × 10時30分 10時30分 × 10時30分
Ⅱ部 13時30分 15時00分 13時30分 13時30分 13時30分
Ⅲ部 17時30分 × × 17時30分 ×

長期休業中
夏季休業 冬季休業
7月24日(木)~8月29日(金)
※8月11日(水)は見学なし 1月5日(月)~7日(水)
10時30分~ 10時30分~
14時00分~ 14時00分~



大江戸高校 東京都江東区千石3-2-11 電話03-5606-9500
http://www.oedo-h.metro.tokyo.jp

飛翔祭 日時:平成27年10月31日(土)・11月1日(日)

授業公開週間(予約不要) 第2回  平成27年11月16日(月)~20日(金) 時間(10:25~19:20)
 第3回  平成27年 1月18日(月)~22日(金) 時間(10:25~19:20)

学校説明会 (予約不要) 10月25日(日) 10:00~16:00

学校説明会 10月31日(土) 10:00~(文化祭当日)
 11月 1日(日) 10:00~(文化祭当日)
 11月14日(土) 10:00~

午後から体験入学(要予約・詳細は10月初旬に掲載予定) 12月 5日(土) 10:00~ / 14:00~
 1月 9日(土) 10:00~ / 14:00~

体験授業(予約制)
 日時: 平成27年11月14日(土)
※詳細 10月初旬に掲載予定

学校見学会(予約制)
 開催日 毎週 月曜日~金曜日(祝日除く)
 時間
1. 午前の部 10:40~
2. 午後の部 15:30~



世田谷泉高校 東京都世田谷区北烏山9-22-1 電話 : 03-3300-6131 
  http://www.setagayaizumi-h.metro.tokyo.jp

個別相談、学校見学、学校説明会等々、27年6月14日現在ホームページにはまだ記載されていません。夏休みには学校見学及び個別面談が開催されるはずですので、情報チェックをするようにしてください。昨年の作文問題が掲載されていましたので、ダウンロードしておきました。

過去の作文課題
平成26年度


一括募集
本校の期待する生徒の姿の一つに「こらからの目標・希望を持ち、高校生活における様々な面でチャレンジしていこうとする生徒」とあるが、

Ⅰ目標を定めることには、どのような意味があると考えるか。
Ⅱあなたの高校生活での目標は何か。また、それを挙げる理由は何か。
Ⅲその目標を実現するために、どのようにチャレンジしていくか。
以上の3点について、本校の特色と関連づけて六〇〇字程度で具体的に述べなさい。

第2学年相当以上 チャレンジスクールである本校において新しい学校生活を始めていくにあたって、
Ⅰあなたの学校生活での課題は何ですか。また、それを課題とする理由は何ですか。
Ⅱその課題に対して、あなたは本来どうあるべきだと考えますか。
Ⅲそうしたあるべき自分を実現するために、本校においてどのようなチャレンジをしていきますか。
以上の3点について、世田谷泉高校の特色と関連づけて、六〇〇字程度で述べなさい。






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平成26年度チャレンジ高校、秋からの受験準備について [受験・進路]

夏休みも終わり、不登校、学力不振の進学先としてお勧めできる都立チャレンジ高校が今月から文化祭、学校説明会、公開授業、体験入学(すでに終了、または定員に達したため予約を打ち切った学校も多いのですが)などをスタートさせます。
チャレンジ高校に興味がある生徒及び保護者の方は、情報を入手し、各学校の日程に合わせて、出来るだけ多くの学校に足を運ばれると高校へのイメージも膨らむはずです。
合格するためには、実際にその学校に行って、学校の雰囲気や、先生や生徒の様子、またはどのような授業が行われているのかを自分の目で確かめて、この学校でなら何となくやっていけるかもしれないと思った学校を受験することが一番です。
全てが気に入る理想の学校というのはなかなかないと思うので、生徒も保護者の方も何校か見学して比較し、その中で自分に一番合いそうな高校を選ぶとよいでしょう。
その際には、生徒自身の変なプライドや親の見栄を捨てて、充実した楽しい学校生活を送れるかどうかをポイントに選んでいただきたいと思います。

現時点で、チャレンジ高校の秋からの日程でわかっているのは以下の通りです。(詳しく知りたい方は直接に学校にお尋ねください)

稔ヶ丘高校    電話3970-8655  中野区上鷺宮5-11-1
http://www.minorigaoka-h.metro.tokyo.jp/
・文化祭  9月22日(日)
・個別相談  1回目  稔ヶ丘高校の特徴について(全体説明30分+個別対応30分)2回目  稔ヶ丘高校のしくみについて(全体説明30分+個別対応30分)
※日時については電話で問い合わせ。(月~金、9時~21時)


世田谷泉高校    電話03-3300-6131  世田谷区北烏山9-22-1 http://www.setagayaizumi-h.metro.tokyo.jp/
・体験入学  11月9日(土)  受付開始  午後8時50分
  講座名ー生活の中の数学(パズル・ベントミノ)、音楽(歌唱体験)、
    絵画入門(美術Ⅰ体験)、七宝焼き初心者向け体験講座(彫金体験)       
    食物Ⅰ(ミートパイ作り)、機械工作技術(9月4日で定員になり締切)、ホームエレクトロニクス(9月4日で定員になり締切)
・学校見学・個別面談(要電話予約) 平成25年7月8日~平成26年1月24日(金)
   午前11時から、午後5時半からの2回


大江戸高校   電話03-5606-9500  江東区千石3-2-11
http://www.oedo-h.metro.tokyo.jp/

・文化祭(飛翔祭)  11月2日(土)・11月3日(祝)両日11時~15時30分
           ※両日とも10時より学校説明会も開催。
・授業公開週間   第1回は終了、第2回11月11日(月)~15日(金)
             第3回1月20日(月)~24日(金)
・学校説明会  11月2日(土)、11月3日(祝)、11月23日(土)、12月7日(土)、1月11日(土)
・体験授業(直接電話で申し込み、先着順、)   11月23日(土)12時45分受付開始
・個別学校見学(電話予約)月曜~金曜(祝日除く)10時~、15時半~


六本木高校    電話03-5411-7327  港区六本木6-16-36http://www.roppongi-h.metro.tokyo.jp/
・学校説明会(要予約)12月1日(日)、12月21日(土)、平成26年1月19日(日)(時間はそれぞれ、
             10:00~11:30、13:00~14:20

・文化祭(きらら祭)11月2日    10:00~15:00

・体験授業(要予約)11月16日(土))  14:00~15:45

・授業公開週刊(要予約)11月11日(月)~11月15日(金) 8:50~20:45  


桐ヶ丘高校 電話3906-2173  北区赤羽北3-5-22http://www.kirigaoka-h.metro.tokyo.jp/
・公開講座(募集期間9月20日(金)まで、抽選、受講料必要)  
パソコン講座「Macパソコンで楽しもう~初級編~」
        第1回  10月19日(土)9:00~13:00
        第2回   10月26日(土)9:00~12:00
        第3回   11月2日(土)9:00~12:00

・体験入学(予約受付は10月中旬より開始)  第2回  11月9日(土)




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平成26年度都立チャレンジ高校受験に向けて [受験・進路]

不登校、学力不振の進学先としてお勧めできる都立チャレンンジ高校の学校見学会・個別相談がこの夏休みからスタートします。
学校説明会は毎年、11月頃に開催されますが、そこまで待たずに、この夏休みから受験生としての第一歩を踏み出すことをお勧めします。出来れば夏休み中に5校のうちの3校ぐらいは見学にいき、何となく気に入った高校、雰囲気的に自分に合いそうだと思う高校をリストアップしておくと、受験に対するモチベーションも上がってくるかと思います。

また、チャレンジ高校の中で特に気に入った高校が見つからなくても、不登校や学力不振の進学先となりえる都立のエンカレッジスクール、通信制高校、通信制サポート校などと比較して、学校の雰囲気や授業料なども含めて総合的に判断することも有効でしょう。
その際には、背伸びして入った高校で勉強についていけずに子どもが苦しむことにならないように、親の世間体や見栄は捨てて、どの高校に入ったら子どもの未来が拓けていくかを考えて、高校選びをしていただきたいと思います。

特に、不登校の生徒はなかなか行動に移せないこともあり、保護者の方は気をもまれることもあるかと思いますが、わが子に合った高校が必ずあるはずだと信じて、お子さんの背中を押してみてはどうでしょうか。
今はやる気がなさそうに見えても、高校には行きたい気持ちは持っていると思うからです。ただ、その子なりの時期というのがあるので無理強いすることは禁物ですが。

下記にそれぞれの高校の夏休み中の学校見学会、個別相談について簡単に記しておきますので、参考にしていただければと思います。

六本木高校
毎日個別の学校見学を受けつけている。 電話で予約03-5411-7327
夏休み中  7月24日(火)~8月30日(金)  10時30分~、14時~


大江戸高校
学校見学  予約制、前の週までに電話で予約03-5606-9500  
月曜~金曜(祝日を除く)10時30分~、15時30分


桐ヶ丘高校
7月25日(木)の第1回体験入学の受付は終了。
第2回体験入学は11月9日(土)で受付派は10月中旬より。
個別相談については学校側に直接お尋ねください。03-3300-6131


世田谷泉高校
学校見学・個別相談  平成25年7月8日(月)~平成26年1月24日(金)
午前11時~、午後5時30分の2回
長期休業中  午前11時~、午後3時30分
希望日の3日前までに電話予約 03-3300-6131


稔ヶ丘高校
個別相談(保護者だけでなく生徒も行くこと)  予約受付中、03-3970-8655
7月23日(火)の体験入学は、定員に達したため、予約受付は終了。


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都立世田谷泉高校と私、そして生徒のこと [受験・進路]

都内に5校ある都立チャレンジ高校については、これまで学校説明会や文化祭にも出かけて行き、それぞれ記事にもしてきたのですが、世田谷泉高校についてはブログに載せていませんでした。
今から6年前の「不登校の進路相談会」(不登校、登校拒否を考える親の会主催)で、チャレンジ高校一般について説明してくださったのが世田谷泉高校の先生で、その時のことはすでに記事にしてあったので、書いたつもりになっていたということもありました。
一方で、この進路相談会に出席して、世田谷泉高校の先生の話を聞いたことが、アンがチャレンンジ高校の受験生を指導するきっかけになったという経緯もあります。
この時初めて、チャレンジ高校という存在を知ったからです。

それまでは、家庭塾の名称も「読み、書き、計算の家庭塾」だったのですが、チャレンンジ高校を知ってから、「不登校、学力不振の家庭塾」に変更し、同時に「チャレンンジ高校受験支援の家庭教師」も始めました。
チャレンンジ高校の設立趣旨や、作文と面接という受験方法が、私が長い間やりたいと思っていたこととぴったりと一致したからです。
それまでやってきた書く仕事(テレビドラマのライターや教育情報誌の取材、編集記者)と、不登校や困っている子どもたちに寄り添うための学習をひとまず終了したアンが、、その両方を生かす仕事はないかと模索していた時期とも重なっていました。

現在はチャレンンジ高校の受験生の他に、大学生のレポート指導や、「読み、書き、計算」だけでなく、中学生の科目指導など仕事も広がっていますが、当初から感じていたように、やはりチャレンジ高校の受験生の指導が、アンの天職のよう思えます。
世田谷泉高校の先生の話を聞かなかったら、恐らく今の私はなかったでしょう。

アン自身のことはそのくらいにして、世田谷泉高校についてですが、「不登校の進路相談会」で話を聞いただけでなく、何年か前に世田谷泉高校の学校説明会には行っています。
その時の内容をブログに書かなかったのは、上記のように書いたつもりになっていたこともありますが、忙しくて書きそびれていたことと、全体的な佇まいや雰囲気が暗い感じがして何と書いてよいのかわからないということもあったと記憶しています。
けれど、暗さについては世田谷泉高校に進学した生徒の話から、アンの思い違いだということがわかりました。
暗そうに見えるのは、生徒の苦しみや悩みについて、先生方も一緒になって悩んだり苦しんだりしているからだといいます。
それだけ先生方は親身になって生徒に寄り添っていてくれるそうです。
派手さはないけれど、本当にいい先生方が多いと言っていました。
人も暗いより、明るい方がいいような言われ方をされますが、暗そうに見えたり、地味で目立たないけれど、それはまじめさの表れであったり、本物ということにもつながって、信用出来る面があるのと、通じるものがあるかと思います。
アンもどちらかというと、ただ明るいだけの生徒(見た目だけであって、内面は違うとは思いますが)よりは、いろいろと真剣に悩んで、暗そうに見える生徒の方に好感をもっています。

現在、世田谷泉に通っているその生徒は3年生ですが、世田谷泉高校での学校生活が、不登校を経験した自分のリハビリになったと言っていました。
また、世田谷泉高校は前身が工業高校なので、物づくりに興味や関心のある生徒には向いている高校だと思います。なかなか見られないような機械が置いてある大きな作業室(名称はわかりませんが)も、工業系の生徒にとっては心惹かれる場所に映ることでしょう。
千歳烏山駅から高校への道のりも、独特の雰囲気のある商店街があって、印象に残っています。

ところで、上記の生徒の行動力と前向きな姿勢は並大抵なものではなく、本人の努力が一番だと思いますが、世田谷泉高校で過ごした2年半の間に大きく変わりました。
きっと、世田谷泉高校との相性もよかったのでしょう。
つい最近も、大学の推薦入試の作文を見てほしいと言って家庭塾に現れ、受験当時を懐かしみながら、目の前の作文に取り組んでいました。
一次試験の作文は通ったという報告も受けています。
彼女の生き方は、後に続く生徒のお手本にもなるので、高校を卒業した時点でまた紹介できればと思っています。



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平成23年度進路相談会(前期) [受験・進路]

東京都教育相談センター主催の平成23年度の進路相談会(前期)第1回目7月10日(日)立川市の「東京都多摩教育センター」で開催されます。都内に5校あるチャレンジ高校、新宿山吹高校などの昼夜間定時制、あるいは通信制の一橋高校など、不登校や学力不振の進学先として都立高校を考えている保護者及び生徒は、それぞれの学校見学会や個別相談に行く前にこの全体会に出席し、進路選択の参考にされるとよいと思います。

第2回目は7月24日(日)第3回目は8月7日(日)で、会場は水道橋の東京都教育相談センターです。
この相談会には保護者の方が数多く参加されるので、直接に高校に行くことにためらいを感じている生徒も抵抗なく行けると思います。
不登校の生徒も保護者の方もこの相談会から歩み出してみることをお勧めします。

【問い合わせ先】東京都教育相談センター
〒113-0033  東京都文京区本郷1-3-3
電話03-5800-8309   FAX  03-5800-8402

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2012年度受験に向けてー通信制高校、サポート校合同相談会 [受験・進路]

不登校、学力不振の生徒の進学先として考えられる通信制高校、通信制サポート高校の合同説明会が7月3日(日)10時から新宿住友ビルで開催されます。 チャレンジ高校とともにこれらの学校の情報も集め、自分に合った高校を見つけることが一番だと思います。
問い合わせ先  通信制高校・サポート校合同相談会事務局
電話0120-42-1146

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2012年度  都立チャレンジ高校受験に向けて [受験・進路]

今年もまた、不登校や学力不振の中学3年生及びその保護者の方が受験を意識し始める夏本番が近付いてきました。 都立チャレンジ高校の全体としての学校説明会は秋以降の10月、11月からですが、7月には体験入学、個別の学校見学、個別相談が行われます。 チャレンジ高校について知りたい保護者の方、またはチャレンジ高校を進学先の一つに考えている保護者の方や生徒は、この時期に一度学校に足を運ばれることをお勧めします。 今はまだ漠然としている進学先のイメージがある程度わかるようになれば、受験に向けて歩き出す第一歩になると思うからです。


●六本木高校  毎日個別の学校見学を受けつけている。
電話03-5411-7327

●大江戸高校  未定

●世田谷泉高校 7月~  学校見学・個別相談    
電話03-3300-6131

●稔ヶ丘高校   体験入学  7月25日(予約6月24日)
電話03-3970-8655

●桐ヶ丘高校   体験入学  7月25日(予約7月22日まで)
電話03-3906-2172

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都立大江戸高校の学校説明会 [受験・進路]

都立大江戸高校の文化祭の初日に、大江戸高校の学校説明会に行ってきました。大江戸高校のある江東区は、アンの家庭塾からは遠いイメージがあって行きそびれていたのですが、大江戸線と都営新宿線を利用して「住吉」から歩く方法をとってみたら、駅から12、3分歩く時間を入れても1時間はかからない距離でした。
住吉駅で降りて高校に向かう途中には橋が架かった川があって、少女期を川の近くで過ごしたアンにとっては、心引かれる風景でした。

大江戸高校の特徴①単位制 ②総合学科 ③三部制(定時制)で、それは他の都立のチャレンジ高校(桐ヶ丘高校、六本木高校、世田谷泉高校、稔ヶ丘高校)と同様です。チャレンジ高校の特色についてはすでに何回か書いていますが、大江戸高校の説明に沿って簡単に触れておきます。

①の単位制は、基準に達しないと留年になったり卒業が出来ない学年制とは異なり、受講する科目を自分で選択し、自分のペースで卒業に必要な単位を積み重ね、3年以上在籍して合計で74単位を取れば卒業出来るという制度のことです。また、単位というのは1週間に行われる授業の時間数のことで、例えば英語の授業が週に4時間あれば4単位ということになります。
②の総合学科は、生徒の個性や能力を最大限に伸ばそうと新しく設けられた学科で、普通科の高校にある選択科目のほかに、専門学科の選択科目が数多く設置されています。
③の三部制は、1部(午前部)、2部(午後部)、3部(夜間部)と合わせて1日に12時間の授業を行っているので、生徒はいずれかの部に属して授業を受けることになります。また、他部の授業も受講できるので、通常、定時制課程は4年で卒業ですが3年で卒業することも出来るようになっています。

②の総合学科については選択科目がたくさんあり、そのままではわかりにくいので、選択するときの目安として、系列という呼び名でグループ分けをしています。
大江戸高校には「情報・ビジネス」「伝統・文化」「生活・福祉」の3つの系列があります。1クラスの定員は30名で、1学年は、1部(午前部)2クラス、2部(午後部)2クラス、3部(夜間部)が1クラスで、合計5クラス150名となっています。
入学試験は他のチャレンジ高校と同じで、調査書の提出や学科試験はなく、志願申告書、面接、作文で、配点は志願申告書250点、面接600点、作文400点です。なお、面接は面接官2名、受検者1名の個人面談だそうです。

学校説明会は岡校長先生のお話から始まりました。この日が文化祭当日であったことから、説明会に参加した生徒に対して、「1年後の自分に重ね合わせて文化祭を見てほしい」と述べられ、大江戸高校が創立7年目の学校であること、1、2年次は30人学級で担任は2人であること、100種類ほどの授業があって、その中から生徒は自分に合った科目を選んで勉強出来るので大学の授業形態に似ていること、スクールカウンセラーがいることなどを説明されました。
高校の雰囲気については、学校全体が落ち着いていて、まじめな生徒たちがそれぞれの悩みと向き合いながら前向きに生き生きと学校生活を送っているとのことでした。また、やさしい生徒が多く、先生と生徒の仲も良くて気軽に質問できる環境だといいます。

校長先生に続いて、2人の在校生の話も聞くことが出来ました。
最初に話してくれた男子生徒は中学の時は不登校で、大江戸高校に入学してからもみんなの輪に入っていけなかったそうですが、先生や友達が声をかけてくれて今は毎日、学校へ行くのが楽しいと話していました。受験生に対してのメッセージは、「自分のいいところを発見してください」とのことでした。
次に話してくれたのは女子で、受験生の時に聞いた言葉「やる気のない人は来ないでください」が記憶に残っているそうです。笑顔になったり、朝、少し早く起きるなど、今から強い意志を持てるように心がけてほしいというのが受験生へのメッセージでした。

在校生の保護者のお話もありました。
中1の夏休みから不登校になった息子のことを、なぜ普通のことが出来ないのかと、情けなく、悲しく感じていたと話されていました。中3になって登校するようになりましたが、高校受験に対しては他人事のようで、1、2月に慌てて学校見学に行くという有様だったので、他に選択肢のない受験だったそうです。現在は、中学に行ってなかったことを取り戻すかのように、楽しい高校生活を送っていて、細やか心遣いをしてくれる、よい先生方には感謝しているとのことでした。

続いて、教務や生活指導、進路指導の先生方からの説明も受けました。
入学後の勉強については、数学を例にとると、基礎、基本の勉強で、最初の2ヶ月間は中学の復習からやり、場合によっては小学校の勉強まで遡ることもあるといいます。
入学する生徒の半分以上は不登校経験者で、1学年150人中7割~8割の生徒は単位が取れているといいます。1年通えると、2年、3年もクリア出来るとのことですが、普通の高校でやることが求められているので、他人のチャレンジを邪魔する生徒には来てほしくないそうです。校服もあり、ルールやマナーを学ぶことに関しては厳しく指導しながらも、これまでつらい体験をした生徒を守りたいというのが先生方の姿勢のようです。
進路については、入学時から、大学進学も含めて個別の進路指導を行い、選択科目の選択の仕方を指導します。
卒業後の進路としては、18年度から21年度の卒業生で4年生大学31%、短大4%、専門学校28%、就職14%とのことでした。

学校説明会の時に配布された「大江戸高校ニュース」には上記の内容の他に、過去の入試の作文問題、部活動の紹介、生徒の授業レポート、生徒の居住地、卒業後の進路先状況、卒業生の声等々が資料も含めて詳しく書かれていました。

アンの感想

校舎は機能的でしゃれた感じがして、ガラス張りの職員室は明るく開放的でした。
学校説明会の時間は1時間でしたが、説明内容や時間配分も工夫されていて、先生方の力量を感じました。
文化祭については、時間の関係で和太鼓の演奏を見た程度でしたが、迫力があって楽しめました。
大江戸高校の入試倍率は例年、他のチャレンジ高校と比べて高いようですが、それも頷ける気がしました。家庭塾に通って来る生徒の参考になるかと思い個人面談も受けてきましたが、先生方の印象が筋が通っている感じで温かく、入学して来た生徒一人ひとりに対して進路も含めて熱心に指導しているという印象を受けたからです。


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