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不登校、ひきこもりのあなたへ(4) [不登校、ひきこもりのあなたへ]



春です

桜の花が満開です。
風が吹くと、子どもたちが落ちた花びらを拾い集めて、
まき散らしながら桜のトンネルを抜けていきます。

満開の桜の中に、まだ3分咲きの樹もあります。
同じ1本の樹でも、いち早く咲く花もあれば、固いつぼみ、ふくらんだつぼみもあります。

人間みたいに早咲き競争をしたり、兄弟姉妹で比べたりもしません。
1年に一度、その樹なりの花を咲かせるために、秋になると一枚の葉っぱも残さず裸木になり、ひたすら春に向かって準備をします。

桜の花が満開になると、待っていたように、木々の若葉も芽吹きはじめます。

明日、晴れたら、桜の花を見に行ってみませんか。




共通テーマ:学校

フィギュアスケートメダリストの言葉 [不登校、ひきこもりのあなたへ]

フィギュアスケート世界選手権をテレビで見ていましたか。安藤美姫選手はトリノ五輪での悔しい思いをバネにして、金メダルを獲得しました。テレビの画面を通しても安藤選手のひたむきに滑る姿が伝わってきて胸を打たれました。
私たちはほんの数分間の演技に魅了され、感動するわけですが、そのために安藤選手が私たちには見えないところでどれだけの努力を重ねてきたことかと思います。

メダル獲得後のインタビューで、安藤選手は「また、生まれ変わってもスケート選手になりたいですか」の問いに対して、「×」と答えていました。
スケートがいくら好きでも、努力し続けることがきつすぎると感じているからではないでしょうか。
金メダルを取ったことで周囲はますます期待するでしょうし、そうしたら、これからだって安藤選手は努力をやめるわけにはいかなくなるでしょう。

浅田真央選手もSPでは5位でしたが、自由で高得点をマークし、2位へと大躍進しました。
SPで5位というのは浅田選手にとっては不本意な結果だったと思いますが、そこからまた、立ち直って逆転で銀メダルを取ったことが、見ている私たちに勇気と感動を与えてくれたのだと思います。

本題に入ります。今日、私がこの記事を書こうと思ったのは、安藤選手、浅田選手、さらには男子の高橋選手が言っていた言葉です。
3人共、「自分を信じて」と言っていました。

自分を信じる、つまり「自信」のことですが、これはなかなかむずかしいことだと思います。
どうしたら自分を信じられるようになると思いますか。

私は、それは結果を出すための過程の段階で、自分がどれだけの努力をしたかだと思います。
失敗しても失敗してもあきらめないでやり続ける、他人と比べないで自分だけの見えない努力を続けていく――そんな経験を繰り返していくことが、自分を信じられることにつながっていくのです。

それはどんな小さなことでもいいのです。
今、学校に行っていなくて、例えば昼夜逆転でテレビやゲームしかしていないとしたら、計算でも漢字でも英単語でも毎日5題なら5題と決めてやってみてください。
そして、自分用のノートに何月何日、漢字5個(その漢字も書いておけばいいと思います)というように書いておくのです。明日も明後日も、続けてみて1ヵ月後にノートをひっくり返してみます。毎日していることが見えない努力で、1ヵ月後が結果です。さらに続けていけば、あなたなりのメダルが取れると思います。
そのメダルの色は何色でもいいと思います。結果より過程のほうがはるかに大切なのですから。

勉強でなくても、部屋の掃除(すごく散らかっている場合は、1箇所ずつ分けてやればいいと思います)や風呂洗い、食事の後片づけでもいいと思います。勉強でも家の手伝いでも、そうやって続けていくことが、自信につながっていくからです。

頭の中でいろいろ考えても、不安は大きくなっていくばかりです。
何でもいいですから始めてみてください。うまくいかなくてもあきらめない自分、不安でも一歩踏み出そうとする自分になってください。
応援しています。



共通テーマ:日記・雑感

いじめから不登校になったあなたへ [不登校、ひきこもりのあなたへ]


いじめ関連の番組で、3月2日のNHKスペシャル、「ともに悩み、闘う」を見ましたか。そこでは、長野県のいじめ対策チームのことが紹介されていました。いじめられている子の家からの要請で、対策チームがその子の家に行って話を聞き、「本気だからね。助けるからね」と約束します。それから学校に出向いて行って、担任の先生や校長先生と話し合って(その時に相手を非難したり、責めたりする姿勢はとりません)、いじめをやめさせ、いじめられていた子が安心して学校に通えるようにします。

それでも、必ずしもうまくいくとは限りません。その時、いじめ対策チームの人は、いじめられている子どもに真っ先にこう言いました。
「守ると約束したのに守れないでごめんね」と。
もちろん、これであきらめたわけではなく、その後も対策チームの活動は続きます。
そして、「被害者の声」が学校を変えていく事例も紹介していました。

さらに対策チームは、元いじめられっ子の34歳の大人を学校に派遣し、いじめられた経験がどれほど本人のその後の人生を暗くするかを、全校生徒の前で講演してもらいます。講演が終ると、その人の前に何十人もの生徒が集まり、自分がいじめられて苦しんでいること、反対にいじめる側に加わっていることで自分を責めていることなどを涙ながらに話していました。

現在、いじめられているあなたは、「大人なんて誰も信じられない」と思っているかもしれませんね。
けれど、このいじめ対策チームの人のように、いじめられているあなたたちのために、憤慨し、心を痛め、守ろうとする大人は必ずいます。
それを信じて、そういう大人を探し出してSOSを出してほしいと思います。

次の日の3日も同じNHKで、「いじめは、どうすればなくせますか」という番組をやっていました。
この中で、私が一番ショックを受けたのは、「いじめられている自分が悪い」と思っている、いじめの被害者が50パーセント以上もいたことです。暗い自分が悪いとか、容姿が悪いとか、自分の側に問題があると思っているのです。

そんなことはありません。今日の朝日新聞にも書いてありましたが、いじめる側が、「うざい」とか「きもい」とか勝手な理由をつけて、自分たちの行為を正当化しているだけだと思います。理由があるからいじめるのではなくて、いじめるための理由を作り上げているだけなのだと思います。

だから、いじめられている自分をだめな人間とか、いじめられていることが恥ずかしいとか、かっこ悪いとか思う必要なんて全くないのです。

友達をいじめて気持ちがよくなったり、楽しんだりすることが出来たとしたら、そちらの方こそ問題だと思いませんか。
どうしてそんなことができるのでしょう。
心の中にわけのわからない不満がたまっているとしか思えません。
だとしたら、それもつらいし、悲しいことだと思います。

また、大人から「いじめられているあなたにも問題がある」とか、「強くなりなさい」とか「気にしないようにしなさい」と言われることもあるかもしれませんが、「それが出来るくらいなら苦労はしないよ」というところではないでしょうか。

番組の中で、子どもの一人が「いじめは自分たち子どもの問題なのに、どうして大人がああでもない、こうでもないと議論するのですか。自分たちの意見をもっと聞いてください」と言っていました。
もっともな意見だと思いました。

いじめから学校に行けなくなったあなたの意見を、私も聞かせてほしいと思いました。



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