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家庭塾卒業後の生徒たち(3) [生徒]

前々回の記事、“学校という組織(都立チャレンジ高校)”では、チャレンジ高校の立ち位置や雰囲気が変わった感じがして、アンのチャレンジ高校に対する好感度が以前と比較して下がっていると書きましたが、チャレンジ高校に入って良かったという生徒もかなりの確率でいることは確かだと思います。

今日は、その生徒たちについ書いてみたいと思います。

一人目と二人目は、2013年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のMちゃん(ブログに載せる絵も書いてくれました)と、2016年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のK君です。
二人共、不登校の生徒で、姉弟でした。

今年の2月にお母さんからいただいたメールをそのまま紹介させていただきたいと思います。

===略===
お陰様で、Mは、もうすぐ無事に卒業出来そうです。何度も体調を崩しながらも頑張りました。
Kは、土、日も大好きな部活を頑張っています。
なんと、今のところ学校を皆勤なんです。
今が、一番楽しいそうです。
===略===

補足すると、Mちゃんは、チャレンジ高校は、体調の問題もあって、当初から4年かけて卒業する予定だったので、今年卒業でした。
昨年の11月には、Mちゃん自身から直接に電話があり、希望していた美術、デザイ系の専門学校に推薦で合格したといううれしい報告がありました。
また、子どもたちのために、昼も夜も働き続けていたお母さんも正社員になれたとのことで、メールをいただいた時点で、一足先に、春の気配が感じられ、うれしくなりました。


3人目は、2014年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のC子ちゃんです。不登校ではありませんでしたが特別支援学級に通っていた生徒で、都立チャレンジ高校には不合格になり、都立エンカレッジ高校に進学した生徒でした。
記事が後追い後追いばかりになっていますが、C子ちゃんは、去年の11月、大学の指定校推薦が取れたとのことで、試験の前日、面接の練習にアンのところに来ました。それ以前にも、連絡があり、大学受験のためにアンのところに再び通って来たいという申し出は受けていたのですが、指定校推薦なら在籍高校の指導で大丈夫ではないかと、その時のアンは答えていました。ところが、前日にやって来たCちゃんは、自分なりにシュミレーションして、いろいろ面接の練習もしていたようですが、受験する大学についての情報も不足していたり、英語の先生になりたいという将来の夢は明確だったものの、その実力が足りない気がして、そこを面接で突つかれたらという不安が胸をよぎり、もっと早くに指導を開始していれば良かったと後悔しました。
結果は合格でした。
この4月から、C子ちゃんは大学生です。

特別支援学級の中等部から、普通の高校に入学するのは大変で、そのまま高等部に進む生徒が圧倒的に多いという情報は、この時期に、そして今もアンの耳にも入っています。けれど、C子ちゃんの能力を認めているお母さんの思いと情報収集力、チャレンジ高校に不合格になっても、合格したエンカレッジ高校で優秀な成績を修めたC子ちゃんの頑張りが実って、大学にも合格しました。

特別支援学級からは、2012年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のK君が、昨年、一浪して大学に合格しましたが、Cちゃん、K君に共通するのは、根性があること、努力できることだと思います。

4人目は、2015年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のO君です。O君は今年、チャレンジ高校の3年生になった生徒です。この5月にお母さんから連絡があり、大学のAO入試を受けたいので、アンに論文と面接を見てほしいとのことでした。中学の時は不登校でしたが、高校には毎日通って、部活もやり、クラスでも上位の成績をキープしているようです。5月は中間テストの時期なので、尋ねたところ、「頑張らないといい成績は取れない」と言っていたので、その言葉からO君の頑張りが伝わってきました。
O君が大学受験で、またアンのところに来ることになるのは、想像していなかったので、うれしい限りです。

O君は倍率が高いチャレンジ高校の生徒ですが、今、改めて思い起こしてみると、無理、無理と言いながら、勉強についてもやる気のある生徒だったのだと思いました。
そのやる気は本物で、面接や作文にも表れていたのだと想像できます。

O君との受験勉強はこれから本格化しますが、チャレンジ高校受験とは違い、アンも受験する学部に関係する知識が求められるので、そのために必要な本を読んだり、新聞もこれまで以上に丁寧に読み、切り抜きも始めたところです。
オープンキャンパスにも行こうと思っています。

最後になりますが、O君と同じ2015年に受験し、チャレンジ高校が合わなくて、やめたいと言っていたEちゃんも、思い直して何とか学校に通っているようです。
彼女も頑張り屋なので、前を向いて歩み続けてほしいと思っています。




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