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勉強以外の家庭教師の役割 [家庭塾について]

今回、家庭教師として生徒の家に通い詰めて強く感じたことは、家庭教師は勉強を教えるだけではすまないということでした。
協力し合って生徒の指導に当たったK先生によれば、塾に行かないで、親が高いお金を払って家庭教師を依頼するのは、受験の伴走者になってほしいからだといいいます。

私が「家庭塾」を始める前に、家庭教師として伺った家でも、「子どもは私の言うことは全く聞かないので、先生から話してもらえませんか」と、母親から頼まれたことがよくありました。

これはいい悪いの問題ではなくて、今の世の中、母親一人で子育ての全てを担うのはきつすぎるということだと思います。
他人のことを思いやる余裕もない競争社会の中で、親はできることならわが子を負け組みにはしたくないと思っています。
すると、必然的に子どもを追い立てることになり、それに乗らない子どもをもつと親自身も平静な気持ちではいられなくなります。

それは、一生懸命に子育てをしている母親であればなおさらのことで、子育てについての悩みや不安は尽きないと思います。
自分の子育てについて自信がもてず、かと言って、それを夫に相談したところで満足のいく答えが返ってくるとも思えず、生真面目な母親なら心を病んでしまうケースも出てきます。

そんな母親に対して、「大丈夫、それでいいのよ」と、自分を認めてくれる相手がいたら、どんなにか気持ちが楽になるでしょう。
家庭塾のおばさん先生としての私は、生徒だけでなく、その母親からも「出会えてよかった」と思われる先生でありたいと思っています。



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