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勉強のやる気スイッチ [家庭塾について]

家庭塾に来る生徒は、不登校だったり、勉強が苦手だったり、または私立の中学、高校に通っていてレベルの高い授業についていけなかったり、中には軽度の発達障害の生徒もいます。
彼らに共通するのは、家庭塾に来るまでは、自宅ではほとんど勉強したことがないということです。 勉強の習慣がついていない、自宅では集中して勉強が出来ない、また何をどうやって勉強したらよいかという勉強の仕方がわからないケースもあります。

やる気のある生徒も中にはいますが、ごくまれで、「やるべきことを後まわしにする」、「めんどくさがり屋」が多いです。

そんな生徒に対して、アンは強制的にさせたり、最初から宿題を出すこともありません。理解力が足りなくても、暗記が極端に苦手でも、一さじ、一さじという感じで、丁寧に時間をかけて繰り返し繰り返しやっていきます。

そうしているうちに、「勉強へのやる気スイッチ」が入って、生徒は宿題を出してもやってくるようになり、やる気が出てきます。
そもそもやる気というのは、最初からあるものではなく、やっているうちに出てくるものだと思っています。
そうなると、生徒の目が変わってイキイキしてくるし、それを見るのがアンの楽しみでもあります。
都立チャレンジ高校やエンカレッジスクールの受験生にはそれが特に顕著に表れます。
自己肯定感も少ない生徒が多いのですが、自分を認められるようになり、高校入学後も頑張ろうという気持ちも出てきます。

アンのことになりますが、ふた昔前は、テレビの企画ライタや雑誌などのライターをしていました。締め切りに追われる仕事で、家庭との両立が難しくなり、その後は、家庭教師センターの編集部に所属して、取材をしたり、記事を書くようになりました。
ある時、そこに登録している親しくなったベテランの家庭教師の先生から、「勉強が苦手な生徒を教えられる家庭教師がいないので、手伝ってほしい」と言われ、片手間に家庭教師もするようになりました。
彼女は、勉強が嫌いな息子の高校受験の勉強に、私が毎日付き合っていたことを知っていたからです。

親が自分の子どもに勉強を教えるのは大変で、息子とも喧嘩になってしまうことも度々ありましたが、「忍の一字」で乗り切りました。
結果的には、それが役に立って、私はここ15年余り、不登校や勉強が苦手な生徒の勉強を見ています。

高校受験だけのつもりだったのですが、ここ数年は高校生になっても通い続ける生徒がいて、大学受験にも関わるようになりました。
けれど、大学受験は生徒本人より、アン自身がかなり勉強しなければならなくて(英語、国語、社会、論文なども含めて1週間に1度の授業でこなす)、それがかなり負担になったため、今年からは大学受験は引き受けないことにしました。
ご了承いただければと思います。



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